第085話 決意と再会 ページ6
ALOの空を照らす太陽が、地平線に沈み始め、空を紅く染めていた。
そんな光景を、アスナは籠の中から眺めていた。
いや、今日の彼女は、それだけではなかった。
立ち上がったアスナは籠の出口にある、３×３の数字が書かれたパネルに向き合う。
アスナは、オベイロンが籠の中を去る時、鏡越しに暗証番号を確認していた。
(鏡にまで処理を施しておかなかったことと、鏡を設置したこと……
私のことを侮ってもらっちゃ困るわよ……)
『３』『２』『９』
の順番で数字の書かれたパネルを押す。
するとカシャン、と音を立てて横にスライドして扉が開いた。
右腕を曲げてぐっ！と小さく拳を握り、その仕草がキリトがよくやることだと気づき、笑いを浮かべる。
そして、アスナは始めて籠の外に出た。
しっかりと自分の足で、1歩を踏み出す。
力強く、確実に。
ｱｽﾅ「キリト君……
私、頑張るからね……」
キリトとの再会を、現実のものとするために。
キリトとリーファ、ユイと別れたアケチ。
今は森を抜けて、この先に待っているベンダー達と合流するために飛んでいた。
アケチ「…………ねえ、さっきからそこにいる人さ。
いい加減に出てきたら？」
だが、途中で上空で止まり、後ろを向かずに言い放った。
アケチ「いや『さっきから』じゃなくて……
私がALOにログインして、ウンディーネ領を出てから……の方が正確かな？」
その声に反応するように、辺りの草木がざわめき始めた。
そしてビュー、と風が吹いたと同時に……アケチの目の前に
�狆�さな人影�爐�現れた。
アケチ「……えっ」
まさか、自分が予想もしてなかった存在に、アケチは驚愕した。
「う〜ん……僕は僕なりに見つかってない気がしてたんだけどなぁ……」
ポリポリと、頭を書きながら照れくさそうに微笑む。
そう、その存在は……
「久しぶりだね、アケチお姉ちゃん！」
アケチ「ラ、ラアル君ッ！？」
小さな男の子のピクシーが、アケチにほほ笑みかけながら
アケチはそれを驚きながら
二人は再び、再会したのであった。
＊続く
もう一部読者様からは
『ラアルくんはユイみたいにナビゲーション・ピクシーっていうか
なんと言うか…まあ、生き返るんですか？』
てな質問を受けましたが
その通りですよ、お見事ですよ(´；ω；｀)←
文字数ヤバイので今回はこの辺で!!
第086話 君と一緒に→←第084話 別行動 【リーファside】
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まっちゃ* - はじめまして！！リャンさんの作品いつも楽しく拝見させてもらってます (2018年2月3日 16時) (
レス) id: cd2ef48f8b (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - いえいえ！いいですよ！自分もさっきのコメントを、なのにをなにってしてましたからねｗｗ更新頑張ってください！ (2015年1月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 5e2f351386 (このIDを非表示/違反報告)
リャン(プロフ) - まっつんさん» 細部までしっかり見て下さってありがとうございます！ 番外編につきましては、32話を非表示のままで出していたのに気づきませんでしたので、本当に助かりました。アリガトウございます！ (2015年1月28日 19時) (レス) id: e3788f607e (このIDを非表示/違反報告)
リャン(プロフ) - まっつんさん» 93話、確かに誤字でした。すみません。 103話につきましては、確認したところ 「（名前）じゃなくて……（人１）」と入力されていたので、恐らく閲覧者側の設定で、（名前）と（人１）の部分の設定が同じになっていたのかと思います。 (2015年1月28日 19時) (レス) id: e3788f607e (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - 第１０３話の最初の、(名前)じゃなくて(名前)ってどういう意味だったんですか？ほとんどのシリーズにコメントしてしまいすいません…その分評価でカバー← (2015年1月28日 18時) (携帯から) (レス) id: 5e2f351386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リャン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/isobemanjyuu/
作成日時：2013年9月21日 21時
