第20話 ページ24
父がものすごい速さでドラゴンを掃討していくのを後ろ目に、私も負ける訳にはいかないと魔法を放っ。
「ウェザリア ヘビーレインブラスト」
大豪雨を周囲にまとめて叩きつけ、まずは空中から引きずり落とす。
私を脅威と認識したのか、暴れようとするドラゴンたちだが、びしょびしょでぐしょぐしょになった泥濘では上手く動くことが出来ない。
悪あがきのように放たれる熱線を僅かな動作で回避して私は次の魔法を放つ。
「濡れると地面滑りやすいからね。特にここは土だし…」
「ウェザリア サンライトヘル」
一転して極めて近い位置に発生した人工太陽が、只人であれば瞬時に燃え尽きるであろう温度に周囲を変える……のではなく逆、じりじりと温度を上げて乾燥させる。なにせこれは私が作ったニセモノなので。操作も自由である。
そう、私の固有魔法は「
この魔法は、天気を変えるだけではなく、その規模や位置、向きなども自由に変化させられる。
先程のように攻撃したい範囲だけに超高密度かつ高速の雨を叩きつけることもできれば、まるで砂漠の太陽のようにじりじりと熱することも出来る。
かわりに「天気」「気候」という言葉で説明できない現象は、どれだけ類似していてもできない。
たとえば、同じ水でもただの水は操ることが出来ず、自分で発生させた雨を雨と呼べる範囲の変化でしか操ることが出来ない。
だけど。
「まぁ攻撃手段が豊富なのはありがたいよね」
雨で地面に引きずり落とされ、異常な暑さに猛烈な乾きを覚えているだろうドラゴンたちに心の中で僅かに謝る。
「でも、人を傷つけたわけだしさ。しょうがないか」
「終わりだね。
ウェザリア レインショット」
その後、それなりに広かった任された範囲を同様にして制圧すれば、反対側の範囲を先に制圧し終えていた父がひらひらと手を振って待っていた。
「遅かったねA、今回の勝負もぼくの勝ちだ」
「あの魔法を使うパパに勝てるのはママくらいだよ。あの耐久力無視の超攻撃貫通魔法…あれをみんなに見せていれば、確実にパパがただ頭がいいだけの魔法使いだとは思わないのに」
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ヒスイ - 私もハイキューの映画見に行きました！ (3月2日 14時) (
レス) @page17 id: 5e58244371 (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - あ、間違えました、同じなんですか？ (2月13日 20時) (レス) id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - コメント失礼します！好きな作品同士のクロスオーバー最高です！あと質問です！夢主ちゃんの容姿って前世と今世って同じなんですな？ (2月13日 1時) (レス) @page5 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
蓮月 - 好きな作品のクロスオーバー✨とても面白いです！ (2月12日 21時) (レス) @page5 id: ffc93dad91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔桃 | 作成日時：2024年2月11日 17時
