第15話 ページ19
「お姉ちゃん、今大丈夫？」
返事はなし。このまま待つと一日中外に待たされる可能性があるので無視してドアを開ける。
ドッカァァァァァン!!!!
けたたましい音共に飛び出してきた瓦礫やら何やらを魔法でどけ、飛び出してきたお姉ちゃんをキャッチする。
「お姉ちゃん、ご飯持ってきたよ。やっぱり聞こえてなかったね」
全身煤だらけの状態のまま、お姉ちゃんは顔を上げてふふっとわらう。
「あらA、帰ってたのね？ご飯なら…ああとりあえずここ片付けなくちゃね、ちょっとまって。
ウェザリア・レインライン」
お姉ちゃんが生み出した「水の糸」がすすけたり火が上がっているところに触れれば瞬く間に消化され、きれいになっていく。ついでに瓦礫を巻き取って元の場所まで運んでいく。その手際は繊細そのもの。元通りに並べられたものたちは爆破前と何ら変わらないように見える。
「それじゃびしょびしょなままだよ。
ウェザリア・サニーライト」
小さな太陽を発生させ、溶けない程度の熱さでびっしょびしょになったあたりを乾かしていく。
「悪いわね、私にそれは使えないから」
「いいよ、いつものことだし。お姉ちゃん、やっぱりご飯は家で食べない？」
「いや、それは断るわ、まだやりたいこともあるし。食器は洗って返しておくわね」
お姉ちゃんは昔から、一人で研究していることがすごく多かった。けどご飯は一緒に食べていたし、同じ屋根の下で寝ていたのに。変わったのは、神覚者をやめた時から。
「今日、魔法不全者に対する尋問でね、神覚者の皆と会ったよ。お姉ちゃんのこと心配してた。会いに行かなくていいの」
「今の
そういう意味で言ったんじゃないのに。
「ああ、ごめんAを困らせたくて言ったんじゃないのよ」
「お姉ちゃんが人を困らせたくて困らせるような人じゃないのはわかってるよ、でも…」
「でもなあに？」
「ううん、なんでもない」
「じゃあ早く戻りなさいな。ママもそろそろ帰ってくると思うわ、パパ、ご飯待ちぼうけ食らってるんじゃない？」
何でもない言い方だった。だけど、早く帰ってと必死で思っているような気がして。それ以上私はその場にいられなかった。
「お姉ちゃんが一番寂しいはずなのに」
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ヒスイ - 私もハイキューの映画見に行きました！ (3月2日 14時) (
レス) @page17 id: 5e58244371 (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - あ、間違えました、同じなんですか？ (2月13日 20時) (レス) id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - コメント失礼します！好きな作品同士のクロスオーバー最高です！あと質問です！夢主ちゃんの容姿って前世と今世って同じなんですな？ (2月13日 1時) (レス) @page5 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
蓮月 - 好きな作品のクロスオーバー✨とても面白いです！ (2月12日 21時) (レス) @page5 id: ffc93dad91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔桃 | 作成日時：2024年2月11日 17時
