第8話 ページ11
ガッチャンパリーン！！
一際大きな音を立てて窓が破壊され、フクロウさんが手紙を運んできた。
「『魔法不全者マッシュ・バーンデッドが魔法不全者であることを隠しながらイーストン魔法学校に通っていたことに関して緊急尋問を行う』！？」
私は訪れかけていた眠りの妖精を振り払い、仕事用のローブに着替えて校長先生の元へ向かった。
「校長先生、失礼します。マッシュが尋問？魔法が使えないことが魔法局にバレたという事ですか？」
「さすがに話が早いのう、Aくん。その話をレインくんにも伝えたところじゃった。」
「父から手紙を受け取りましたので。それで、どうするおつもりですか？私たち以外の神覚者に伝わったら…特にオーターさん辺りは…」
「その件についてじゃが、儂は明日の尋問にてマッシュに対する判決に猶予が与えられるよう説得を試みるつもりじゃ。Aくん、きみも一緒に来てくれるかの？」
「当たり前です。私はマッシュ・バーンデッドの戦う様を見ました。あれが魔法界にとって害を与える存在には決してならないことなんてすぐわかります。むしろ、今の世界をより良い方へ導く大きな力を持っていると私は感じました。そのような善良な人ががただ現行の規則では認められないから裁かれるなどということ、あっていいはずがない。そもそも魔力がないだけで蔑まれ、間引かれなければいけない世界なんて狂ってる」
彼を犯罪者になんて絶対にさせない。
レインside
いつもの温厚な、ともすればややひ弱にすら感じる態度はどこへやら。
このA・セレストという人は、昔からちょっと変わったところがあった。いつも人と喋るのが苦手らしく、端っこの方でじっとしていると思えば、誰かが傷つけられたりすれば自分の身がどれだけ危険な目にあっても絶対に助けに行ってしまう。
それが決して偽善でも自己満足でも何でもない手の届く限りは全部自分のこととして抱え込んでしまう、どうしようもないただのお人好しなのだと、俺は「あの時」知ったのだ。
それ以降、どうしようもなく大事だった。とにかく、その優しさが何かに踏みつぶされて消えてしまうなんてことは絶対にさせたくなかった。だから。そばに居たかったのに。
Aは一人で先に行ってしまった。
けれど。
「俺も同行します。俺自身、マッシュ・バーンデッドを信頼するに値する理由がある」
もう、一人では行かせたくなかった。
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ヒスイ - 私もハイキューの映画見に行きました！ (3月2日 14時) (
レス) @page17 id: 5e58244371 (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - あ、間違えました、同じなんですか？ (2月13日 20時) (レス) id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - コメント失礼します！好きな作品同士のクロスオーバー最高です！あと質問です！夢主ちゃんの容姿って前世と今世って同じなんですな？ (2月13日 1時) (レス) @page5 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
蓮月 - 好きな作品のクロスオーバー✨とても面白いです！ (2月12日 21時) (レス) @page5 id: ffc93dad91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔桃 | 作成日時：2024年2月11日 17時
