Episode43 ページ45
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第二陣が迎撃砲によって壊滅し、第三陣が判断をつかねて立ち止まっている間に損耗分の補給ができなくなった第一陣を撃破していく、その間にライデンは怒鳴る。
「本物の馬鹿か！あんた一体何やってんだ！」
「貴方の左目の視覚を共有して位置情報を確認して、その位置を元に迎撃砲を手動発射しただけですが。ああ、視覚共有時はそちらの気が散らないよう、左目は閉じますのでご心配なく」
淡々と返る声に苛立ったように彼は叫ぶ。……それはともかく。少佐、どこか変わったみたいね。
「視覚共有はハンドラーが失明するからやらねぇって知らねえのか!?迎撃砲も、あんた許可どうしたんだよ！そもそも今そこにいること自体命令違反だろうが！」
まあそうよね。視覚共有は情報量が多すぎるし、連用すれば負荷が過ぎて失明する可能性もあるから、管制には使われない。そもそも支援禁止の作戦に、許可のない兵器を使用して……命令違反を重ねて重ねて。どのみち、これから死にゆく私達にするようなことではない。
「だから何ですか！失明なんていつかの話、迎撃砲の自己判断使用も命令違反も精々減給か降格程度、死ぬわけでもあるまいし！」
少佐が本気でこちらに怒るのははじめてね。まぁ、最後だけど。少佐は続ける。
「どうせ本部や政府だって、道理なんか弁えてないんです。こちらだけ道理に従ってやる謂れなんかありませんし、その誰に避難されようがどうだっていいです。·····だから、とっととこうしていればよかったんです。許可なんか気にしないで」
『貴方って人は……ほんっとに馬鹿ね』
「別に、貴方達のためじゃありません。この数が前線を突破してくれば共和国が危うい。私が死にたくないから、戦ってるだけです。………第三陣が動いたら、こちらで撃ちます。第一陣は貴方達も巻き込んでしまうので支援ができません。すみませんが自力で何とかしてください。」
「ああ。任せろ、俺達にとっちゃいつものことだ」
『····ノウゼン大尉は、』
そう問うてくる声に目を眇める。同調は繋いだままだけれど、応答もないし多分こちらのことを気に留めてもいないのでしょうね。伝わってくるのは冷徹で獰猛な戦意、ただそれだけだから。
『お兄さんと殺し合ってるわ。あれがシンの目的。こっちの声はもう聞こえてないでしょうね
しばらくして。ぶつっとシンとの同調が切れた。
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明理(プロフ) - 名前変換できるようにしてくださいぃぃぃぃ！お願いしますっ！！！ (2022年1月13日 19時) (
レス) @page3 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
わん、 - 名前変換できるようにしてくれると嬉しいです〜 (2021年11月29日 9時) (レス) id: 881e047310 (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - 86エイティシックスの小説はなかなかないので面白かったです！リクエストでシンとアイリスが幼児化(記憶無し)して可愛がられたり、逆に記憶ありで可愛がられてワタワタするのも見てみたいです！続きお待ちしております！ (2021年10月12日 23時) (レス) id: 84abc4118b (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 86 エイティシックスの夢小説やっと見つけた！続きめっちゃ気になります！頑張って下さい！ (2021年8月1日 8時) (レス) id: 69d7d22715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっふるもふもふ x他1人 | 作成日時：2021年5月5日 8時
