射撃7.5 ページ8
Itsuki side
「サラくんね…」
僕は独り言のように先程出会った彼女のアバター名を口にする。自慢ではないが、僕はGGOで関わる人が多く正直名前を覚えるということは億劫であった。
でも、今日会った子は何故か違った。
僕を見る瞳は他の女の子たちとは違い、僕に警戒心を抱いていた。不思議な子…。一言で言ってしまえばそうだが、彼女はそれだけではない気がした。
「イツキさん、良かったんですか？」
僕が一人で考えこんでいるとパイソンくん、僕の参謀である彼は心配そうにしていた。僕の気まぐれは今に始まったことではないし、彼に迷惑をかけるのは今回が初めてではない。
それでも、見逃したのはいつぶりか…、そんなことを考えてやめた。
「何が？」
「イツキさんはなぜ彼女らを見逃したんですか？」
見逃した理由、ね。
「あの子が気になったから。…なーんてね」
僕はいつものように嘘か本当かわからないことを口にする。誰にも本心を悟らせないように。それでも…、今回の理由は自分にも分からないことなんて、パイソンくんには言えないかな。
そしたら彼はあの子にちょっかいをかけてしまうだろうから。
僕より先にあの子と仲良くなるのはいただけない。
ん？なんでだろう？別に誰と誰が仲良いなんて事は僕にはどうでもいいはずなのに…。
でも、あー、さっきまで会っていたのにまた会いたいだなんて。
僕らしくないや。
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マナ - 不快になったらすみません…どうやって作品書いてるか気になりまして…… (2022年4月3日 10時) (
レス) @page3 id: 484cf00743 (このIDを非表示/違反報告)
ALT(アルト)(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます。できる限り更新させて頂きますので、気長にお待ちいただけると嬉しく思います。 (2020年2月29日 5時) (レス) id: 96e49245c1 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - フェイタルバレット大好きなんですけど小説あんまり見た事無かったので、嬉しいです！更新頑張ってください！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: ee3ee8857e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALT | 作成日時：2020年2月28日 17時
