射撃6 ページ6
大会の会場であるダンジョンに入った。
その後、クレハから基礎的な動きを教えてもらった。
上手く出来るといいな。そう思いながらエネミーを倒していく。
その時、向こう側に人がいるのを発見した。
クレハは驚いたようで、どうしよう…、そう思っている様子が伝わった。
私は初心者だから慣れた相手をするのは難しいことだ。クレハも私という足でまといがいる中で動くのは難しいだろう。
近づいていくうちに分かった。先程会った彼ということだ。イツキさん。
それならばなおさら危機的な状況である。
向こうも私達に気づいたようだった。もう1人いたが、そちらは訝しそうにこちらを見る。
なんかやな視線だと思った。
「あれキミたちは…」
そんな驚いている彼に対し、クレハは冷静に私に聞こえるくらいの小さな声で「…サラ、隙を見て逃げるわよ」と言った。
「うーん、もしかして逃げる相談をしているのかな？正しい判断だとは思うけど…背中向けたら撃っちゃうよ。
クレハくんはともかく、ニュービーのキミは1発で死ぬんじゃないかな」
私は彼が純粋に怖い。そう感じた。もちろんこのゲームではそれが正しくて彼の言うことは最もであると思う。けど、彼の纏っている空気、それは普通の人ではない。
トッププレイヤーだから当たり前かもしれないけど…。うん、けどさ。
「貴方は私達が背中を向けなくても…、前を向いていても撃つ。そうでしょ？」
強がって、そういった。彼は私の返答に満足した様子だった。
「そう、正解。と言いたいところだけど、結果が決まっている勝負ほどつまらないものは無い。
君たちも警戒が足りないよ。どうせなら待ち伏せのひとつでも仕掛けてくれればよかったのに」
もしそうしていれば、彼は躊躇なくこちらを撃ってきただろう。そう思わせられる。
「…実に退屈極まりない。弾の無駄もさけたいしね」
この人は危険なのかもしれない。
クレハが彼と話している間も私は警戒をとめなかった。
話し合いの結果、彼に見逃してもらうために私達はこの先のエネミーを倒すことになった。
「やろう」
私がそう言うとクレハは、「当たり前でしょ」と自信満々に笑った。
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マナ - 不快になったらすみません…どうやって作品書いてるか気になりまして…… (2022年4月3日 10時) (
レス) @page3 id: 484cf00743 (このIDを非表示/違反報告)
ALT(アルト)(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます。できる限り更新させて頂きますので、気長にお待ちいただけると嬉しく思います。 (2020年2月29日 5時) (レス) id: 96e49245c1 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - フェイタルバレット大好きなんですけど小説あんまり見た事無かったので、嬉しいです！更新頑張ってください！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: ee3ee8857e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALT | 作成日時：2020年2月28日 17時
