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帰り道 ページ10

私の頭を撫でてから汐恩はそのままどすっと座った




他のメンバー達も なんだよ今の〜! と汐恩に絡みながらまた飲み始める






…いつも帰り際に必ずしてくれていた事をふと思い出して、






胸がぎゅっとしまる







くしゃくしゃされた髪を指でとかしながら


照れた事がバレないように一度先払いをして


私も座ってまた飲み直した







ーーーーーー





お開きになる頃には







純喜君に続き景瑚君もいつの間にか潰れてしまって
2人でスヤスヤと眠っている





そして瑠姫君も


汐恩が来てからお酒を飲むペースが速くなり
結局飲みつぶれてしまって



その3人を他のメンバーが支えながら移動車を使って送る事になった









奨『Aちゃんは、ここから家まで結構距離あるのかな?』



「あ、実は…ここから歩いて帰れるくらい近いんです。笑

なので私は1人でパパッと帰っちゃいますよ」




今日飲み屋に着いて車から降りた時に驚いた





いつも仕事帰りによく行く飲み屋街だったから。







奨『んー。でもこの時間だし、1人で帰らせるのは心配だな。』


汐恩『俺が送りますよ』


奨『あ、そうだね。じゃあ頼む』


「あ、いや1人で…」


汐恩『行くぞ』


私の言葉を遮るように腕を引っ張って




歩き出す汐恩









飲み屋街を抜けて2人の歩く音だけが響く夜の道






4年ぶりの2人きりの空間。






付き合っていた頃よりもずっと





…緊張する









汐恩『…家、ここから近いん?』



「へ? あ、うん。

…ここの道ずっと真っ直ぐ行ったところ」




汐恩『会社からは?結構遠いん?』



「全然。むしろめっちゃ近い
さっきの飲み屋街抜けたとこにある一番大きいビル分かる?」



汐恩『あー、あのめっちゃデカいビルやろ?

…え、そこなん?』



「そこ笑 …めっちゃ近いやろ笑」


汐恩『めちゃくちゃ近いな笑』




ふふっと顔を見て笑い合った




その瞬間、時間が止まったみたいに



お互い見つめ合ったまま



歩く足も自然と止まっていた







汐恩『ほんまに、久しぶりやな』


「…うん」


汐恩『…さっきも言ったけど

俺、別れた日からずっと、

今日までほんまにずっと、

Aしか考えられへんくて

仕事してても

遊んでても

何してても

頭の片隅にずっとAの存在があって』



汐恩の言葉が



私の身体中に駆け回るように響いた

臆病→←汐恩の気持ち



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設定タグ:JO1 , 鶴房汐恩 , 鶴房   
作品ジャンル:恋愛
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さおりん(プロフ) - nanakoさん» お返事、遅くなってしまい申し訳ございません。そして、二度も素敵なコメントくださりとっっても嬉しかったです。ありがとうございました。なんとしてでも、最後まで絶対に書きつづけようと思えました…!!番外編もよろしくお願い致します。 (2021年1月6日 0時) (レス) id: 2c0d1a5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - ひとみさん» お返事、遅くなってしまい申し訳ございません。コメントありがとうございます(^^)何周も読んでくださっていたんですね…!!私は嬉しすぎて泣きそうです、、。これからも是非、お暇な時に読んで頂ければなと思います。 (2021年1月6日 0時) (レス) id: 2c0d1a5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - poutyさん» お返事、遅くなってしまい申し訳ございません。暖かいお言葉、本当にありがとうございました。是非、番外編も暇な時に読んで頂ければなと思っております。(*^^*) (2021年1月6日 0時) (レス) id: 2c0d1a5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - この作品が好きで好きでたまりません。番外編心から楽しみにしています!お忙しいとは思いますが、どうかよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (レス) id: 9b745494ad (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - 泣きました。良すぎて泣きすぎました。すっごくよかった。本当に本当に…感動の作品をありがとう。 (2020年12月4日 14時) (レス) id: 9b745494ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:s.a.o | 作成日時:2020年6月2日 1時

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