瑠姫君 ページ28
「お邪魔しま〜す…」
誰もおらずシーンとしている控え室にお邪魔して
端の席にちょこんと座ってパソコンを開いた
今日の流れを確認しながら
別の案件の資料にも目を通していく
ーガチャ
黙々と仕事に集中していると
突然控え室の扉が開く音がして
瑠姫『あれ』
扉から入ってきたのは、瑠姫君だった
「あ！ごめんなさい勝手に入っちゃって！
少し仕事進めちゃおうと思って控え室お借りしてました。すぐ出ますね」
机に散らかっている大量の資料を急いで片付けようとすると
慌てすぎて手から滑って資料が床に散らばってしまった
「わ、…」
瑠姫『ふふっ Aちゃん、焦りすぎ笑』
「…すいません笑」
苦笑いをして
しゃがんで資料を拾う
すると、瑠姫君は私の方へ近づいて
私の隣にしゃがんで一緒に拾ってくれた
資料をまとめて、パソコンを閉じていると
瑠姫君が私のいる席の隣に座った
「…あ、打ち合わせってもう終わったんですか？」
なんとなく、瑠姫君と二人きりのこの空間が
気まずくて私から話しかけた
瑠姫『あー、うん。……ねえ、Aちゃんってさ』
「なんですか？」
瑠姫『本当に汐恩の彼女なの？』
瑠姫君が真剣な表情で私に言った
「…へ？」
唐突すぎて少し固まった
「…まぁ、そう、ですね？」
照れなのか、動揺してなのか、
よくわからないけど変な言い方になってしまった
瑠姫『ふーーん。』
…？
ふーーん。と言ってから少し黙ったままの瑠姫君
これは一体…？ 不思議に思っていると
瑠姫君がガタッと椅子から立って私に体を向けた
瑠姫『ねえ、もしさ』
「え、あの…瑠姫、君？」
瑠姫君は真剣な表情のまま
ゆっくりとじりじり距離を詰める
後退りをしていたけど、壁まできてしまい
どんどん瑠姫君との距離が近くなっていく
瑠姫『もし、俺が
Aちゃんの事、
本気で好きになっちゃった
って言ったら、どーする？』
壁ドンのような状況のまま瑠姫君が私に言った
至近距離にある瑠姫君の顔は、本当に綺麗で
どんな女の子であってもきっとドキドキしてしまうだろう
真剣な表情のまま言うもんだから
まるで本気で言ってるみたいに感じる
って、なに自惚れてるんだ私
そんなわけないでしょ…？
…でも。
もし、そうだったとしても
私はーー
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さおりん(プロフ) - nanakoさん» お返事、遅くなってしまい申し訳ございません。そして、二度も素敵なコメントくださりとっっても嬉しかったです。ありがとうございました。なんとしてでも、最後まで絶対に書きつづけようと思えました…！！番外編もよろしくお願い致します。 (2021年1月6日 0時) (
レス) id: 2c0d1a5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - ひとみさん» お返事、遅くなってしまい申し訳ございません。コメントありがとうございます(^^)何周も読んでくださっていたんですね…！！私は嬉しすぎて泣きそうです、、。これからも是非、お暇な時に読んで頂ければなと思います。 (2021年1月6日 0時) (レス) id: 2c0d1a5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - poutyさん» お返事、遅くなってしまい申し訳ございません。暖かいお言葉、本当にありがとうございました。是非、番外編も暇な時に読んで頂ければなと思っております。(*^^*) (2021年1月6日 0時) (レス) id: 2c0d1a5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - この作品が好きで好きでたまりません。番外編心から楽しみにしています！お忙しいとは思いますが、どうかよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (レス) id: 9b745494ad (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - 泣きました。良すぎて泣きすぎました。すっごくよかった。本当に本当に…感動の作品をありがとう。 (2020年12月4日 14時) (レス) id: 9b745494ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年6月2日 1時
