壁ドン&キス(速水ヒロcv前野智昭love♪様リク)３ ページ29
気がつくと、私の頬は濡れていた。
A「私だって……貴方と別れたくなんかないです！！だから…死にたくなんかないです！！……もし……もしも、本当に、貴方が私のことを想ってくれるのなら…必要としてくれているのなら……私は………！！」
……ねぇ、神様…。
この幸せな夢がずっと続いて欲しいという、私の願いを、どうか奪わないでください…。
……気がつくと、彼は私を抱きしめていた。
普通だったら、きっとずっと好きだった相手からの抱擁は素敵なものだろう。
でも、私はそんなことを考えられなかった。
A「ザック……？」
目の前に広がる赤。
ザックの後ろには1人の男の人がいた。
男「愛莉……これで……君の仇はうったぞ…。フフ……あははっ！殺人鬼を殺したz……っ……！？」
ザック「うる…せえよ………！！」
そう言いながら、自分も血を流しているとは思えないような動きでその男を殺した。
…ザックは世界中を騒がせている『殺人鬼』だ。だから、ザックに彼女を殺されたと分かり、この男が仇をうちに来たのだろう。
……でも、そんなことは今、どうでもいい！
今は…！！
A「ザック！！」
ザックは、深い傷を負っていた。
普通の人間だったら即死位の深さだろう。
そんなザックを抱きしめ、私はザックの名前をずっと呼び続けた。
ザック「うるせぇよ…A……」
A「ザック！！」
ザック「なに……泣いてんだよ……。」
A「だって！！だって、ザックがっ！！」
ザック「……笑えよ…。」
A「こんな時に、笑えるわけ……っ！！」
ザック「いいから笑えっ！！」
A「っ！？」
ザック「俺は………お前の笑顔が……見てえんだよ……。だから……笑え……。」
『笑う』……思えば、初めてかもしれない。
酷い人生で、笑える事なんて1度もなかった。でも、大好きな彼が望むなら、私は…最高の笑顔ができる気がする…。
私はゆっくりと笑みを浮かべた。
ザック「…フッ………大好きだ…A……。」
そう言うと、彼は私を映さなくなった。
A「っ………うぅ………。ザック…………。やっと、両想いだって…分かったのに……。」
ねぇ…神さま…お許しください。
確かに私は恋という名の罪を犯しました。
でも…でも………罰はもう少しだけお待ちください…。
もう少しだけ……「幸せな夢」を私に見せてください…。
続く (更新停止中)
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梨夢(リム) - 続き待ってます！ (2022年7月27日 1時) (
レス) @page29 id: 265c125c54 (このIDを非表示/違反報告)
お星 - 頑張ってください！！！ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
お星 - 最後が感動します！！！！ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
むーさ(プロフ) - 魔王さん» 返信が遅くなりすみません。お久しぶりです！ありがとうございます！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: e30044e1be (このIDを非表示/違反報告)
むーさ(プロフ) - ひぐらし☆さん» 返信が遅くなりすみません。ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: e30044e1be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーさ | 作者ホームページ：http://Yuririnandnon@docomo
作成日時：2018年2月6日 17時
