勧誘だよ ページ27
『おっ』
太耀「？どうしたんですか」
訝しげに俺を見る太耀に軽く断りを入れて、俺は窓枠から飛び降りる
『やぁ』
俺が歩み寄ったのは一人憂鬱げにワインを飲む
膝丸...持ち主の審神者はいない
「あっ」
反応から見ると、恐らくブラックの所だろうな
俺が声かけたらビクリと怯えていた
『膝丸君、だよね？』
「そうだが..俺に用か」
『あぁ、怯えないでいいよ。俺は只の審神者。
ちょっと話がしたくてね』
「俺に話など聞いても」
瞳は泳いでいる。審神者に脅されてるな
俺はワインを机に置いて腕を組む
こういう時には単刀直入が一番なんだよねぇ
『キミ、うちに来ない？』
「はっ！？」
予想通り膝丸は驚いていた
『あぁ、その前に確認。キミの本丸、髭切いる？』
膝丸は瞳を伏せてボソッと言葉を漏らした
「兄者は、俺を庇って折られた..」
『そっか。ごめんな、野望な事聞いて、嫌な事思い出したよな』
「いや、いい。今更思い出す事じゃない...あの日からずっと、夢に出てくる事だから」
相当堪えてるな..尚更うちに引き取った方が良さそうだ
『膝丸、俺と来い』
「無理だ。俺は」
『うちの髭切は弟を亡くした。昔、俺が今の本丸を助ける前、アイツも目の前で膝丸を折られた』
膝丸は顔を上げて俺を見てきた。瞳には恐怖と少しの希望の色
『俺達はこの親睦会が終わる直前まで此処にいる。来てくれるなら、俺か、この親睦会の主催者...さっきステージで挨拶してた奴な？そいつの所に来てくれ。強制はしない。けどお前を勧誘するのはこれきりだ、じゃあな』
膝丸の返事を聞く前にワインを取って踵を返す
戻って太耀に経緯を説明して、ベランダに出る
夜風が当たって心地よい
三「此処に居たか、主よ」
『おぉ、三日月.....じゃねぇなお前』
声をかけられたから振り返ったら、にこやかにこちらに歩み寄ってくる三日月がいた...姿は三日月だが俺のとこの三日月じゃねぇ
『俺を主と呼んで油断させようってか？なんの目的があるか知らねぇが、俺に何かすれば』
俺は顎で部屋の中を指す。そこにはこちらを睨んでいる一期がいた
『アイツらが黙ってねぇよ』
三日月はそれを見ると愉快そうに笑った
三「いや、別に...少し忠告をな？」
『ほぉ、忠告？』
三「うちの膝丸を引き抜こうとしているみたいだが、それを我らが許すと思うか？」
あぁ、こいつさっきの膝丸んとこの
『思わないねぇ...でも、アイツは俺か引き取るよ、お前らが力で来るなら、こっちだって力で行く』
宣戦布告して俺達は睨み合った
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風船ガム - ゆーきゃんさん» そうかもしれないですね！...そうですね！！涙っ...！？( ´・ω・`)っ□ﾄﾞｳｿﾞ (2017年10月28日 8時) (
レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーきゃん - 夢主君があげた加州へのプレゼントって安定 ですかね？それと、源氏兄弟の所で涙が…っ！ (2017年10月27日 3時) (レス) id: 6bedaa0e38 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 天使の声さん» ありがとうございます！面白いですか！！いやはや、やる気が出ますね...更新頑張ります！！ (2017年10月26日 17時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
天使の声 - 夢主君かっこいいです、それにとっても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年10月26日 7時) (レス) id: 906f6caeee (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 湖@清光可愛い！！！さん» ありがとうございます！膝丸は後少しです！！そうです、そうなんです。良くいるふくよかな豪族的な感じです。あの、めちゃくちゃ自己中な感じの...早く倒します！！更新頑張ります！ (2017年10月24日 18時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2017年10月15日 10時
