一緒。３【灰谷兄弟】

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〜三途side〜

『ずっとずっと底の見えない沼に落ち続けてる感じ
　終わりが見えない』

オレの枕に顔を押し付けてそういうA

コイツはいつもそうだ

テンションが高いと思ったら一瞬で暗くなる

『息が出来ない、ずっと藻掻きながら落ちていく
　そこで一筋の光が出来る、そこから腕が差し出される
　その腕を掴もうとすると光は消える
　それをずっと繰り返すの』


”もう…疲れたよ……”


三「！？」

アイツが、ハッキリと弱音を初めてだった

実の兄ですら、吐かれたことがないのに

三「じゃあ、少し休めば良いんじゃねぇの？一日仕事は何もせずに自分の好きなことだけして」

『…え？』

三「ずっと頑張り続けたらいつか体力が切れる
　 だけど休めばまた回復する
　 休んで気ぃ休めたら少しは楽になるんじゃねぇの」

自分なにり頭絞って出した答えがコレだ

『フフッ…』

Aは笑って顔を上げた

『三途にしては良いこと言うじゃん』

三「テメェ…オレを何だと…」

『え？クソヤク中♡』

三「スクラップ！！！」

きゃー、逃げろーと言って走るコイツ

やっぱり灰谷の妹ということあってか、こういうトコが似てる

Aは入ってきたドアを開け、外にでる

そして振り返って

『ありがと、マイキーに言って休み貰ってくる！！』

笑って走っていった




三「…ちゃんと笑えるじゃねーかよ」





.

ーーー

Aちゃんはどこか三途に親近感を抱いています

それが何に対してなのか本人は分かってないそうですけド…

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