一緒。【灰谷兄弟】

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ドスッ

羽宮を見つけた瞬間、

『…ッ！』

場地が刺された

花「うおおおぉ！！！」

それを見た花垣は叫びながら羽宮にタックルをして、突き飛ばす

松「一虎ぁぁ！！テメー何してくれてんだコラ！！」

松野は羽宮の胸ぐらを掴んで怒鳴り散らす

一方場地は何とも無かったように髪を一つに縛り上げ、大勢の奴らを次々に投げ飛ばしていく

『蘭兄ちゃん、今場事とかいうやつ、羽宮に刺されてたよね？』

蘭「あぁ、何で動けてるんだ？」

場地を暫く目で追いかけてると、稀咲にを追い詰めていた



何で急所を刺されてるのにそんなに動ける？


もしかして刺さって無かった？


いや、アレは完全に刺されてた


じゃあ何で？


もしかして、


悟らせないようにしてた…？



そう悶々と考えてると、稀咲を仕留めるあと一歩の所で、場地が口から血を吐きながら崩れた

松「場地さん！！稀咲テメー何をしたぁ！！」

松野がそう叫ぶも稀咲は涼しい顔をして、目の前で崩れてる場地の事を気に留める様子もなかった

目を凝らしてみると、出血量がかなり多い

このままだと完全に失血死する

松「一虎ぁ！！」

稀咲の後ろに居たマイキーが立ち上がった

何か言ってるようだが、かなり離れていて聞こえる訳がない

マイキーは半間の元へ歩いていき、

ドゴッ！！

半間の頭を蹴り飛ばした

地面に打ち付けられた半間はピクリとも動かない

『…え？死んだ…？？』

竜「あんだけ頭殴られてんのに何で動けんだよ…」


静寂な雰囲気が一瞬にして変わり、今度は皆が必死に逃げ出した

「逃げろ！！！！殺されるぞ！！！！」


マイキーはそんな事を気にも留めず羽宮のいる方向に一直線に向かって行き、

ドガッ！

顔面を思いっきり殴った

吹き飛ばされ、地面に蹲ってる羽宮の顔を今度は蹴り飛ばし、また飛ばされた羽宮に近寄り馬乗りになって何度も何度も殴り始めた

顔は無表情だが、恐らくブチギレ状態

羽宮はマイキーに殴られながら涙を流している

『ねぇ…アレやばくない？？このままだとマイキー羽宮のこと殺しちゃうよね？？』

蘭「確かに、観に来て良かったかもな」

竜「俺らが見てきた抗争の中で一番面白れぇ」


暫く見ていると、刺された場地がムクリと起き上がって血をボタボタ流しながらマイキーの方に歩いた

場「オレは死なねーよ。こんな傷じゃあ、オレは死なねー！！！」

そう言った後ポケットからナイフを取り出し、


グサッ！！


自分の腹に思い切り刺した

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