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*竜胆side
兄ちゃんがAにもう会えないことを伝えた
Aはその後、泣きながら走り去ってしまった
そして兄ちゃんはその場で泣き崩れた
普段の兄ちゃんからは想像もつかないような、泣き声あげて、しゃくりあげて、涙で地面を濡らしていく
竜「兄ちゃん……」
俺は何もできない
兄ちゃんの判断は正しかった
Aを巻き込まないようにするための最善策だった
だけど、それはあまりにも代償が大きすぎた
兄ちゃんはAが好きだった
初めて本気で好きだと言える女の子だったのだろう
そんなAも兄ちゃんが大好きだった
なのに、こんな酷い事があっていいのか
俺は二人に幸せになってほしかった
幸せな二人を、俺が守るから
互いが、互いを想い、守りあった結果がこれだ
なんと素晴らしいことか
なんと哀しい事か
竜「兄ちゃん…家、帰ろう？」
泣く兄ちゃんを立ち上がらせ、手を引いて家に連れて帰った
それからは風呂も入らず二人ベッドに潜った
竜「電気消すぞ」
蘭「…俺さ、Aがすげぇ好きだった。初めて女を好きになった。本当はすぐにでも彼女にしたかったし、自分のモノにしたかった」
ポツリポツリと自分の心の内を明かしていった
蘭「あの俺に対してのAの反応から俺の事が好きなんだって事がすぐに分かった。だけど、Aが俺と付き合えば１００％Aにも影響がでる。俺らに恨み買った誰かに攫われるかもしれねぇ、誰かに傷つけられるかもしれねぇ、もしかしたら殺されるかもしれねぇ。そう思った。だから、わざとAの気持ちに気づかないふりした。Aともう会えない事を伝えたのだって、Aの為だった。これが一番良いと思った。だけどさァ、好きな女ともう二度と会えねぇのってすげぇ辛いな」
そういう兄ちゃんを俺は抱きしめた
竜「兄ちゃんの判断は正しいよ。Aだけは絶対に巻き込んではいけねぇ。俺らの判断は、正しかった」
俺らは正しい、そう言い聞かせるしかできなかった
それほど、Aの存在がデカかった
竜「ホラ、もう寝よ？明日集会だろ？」
蘭「分かった、ありがとう。おやすみ竜胆」
竜「おやすみ」
電気を消し、兄ちゃんの背中を抱きまくら代わりにして眠りについた
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a(プロフ) - 無事完結おめでとうございます！！ うううう泣きそうぅ() (2022年6月13日 23時) (
レス) @page30 id: 9b70c8b738 (このIDを非表示/違反報告)
響 - わー！すごい良かったです♪ぐへh(((殴 (2022年6月2日 20時) (レス) id: c19490a4d5 (このIDを非表示/違反報告)
海獣(プロフ) - 感動すぎてにやけました←は？こいつ文ちゃんと呼んだ？ふらんそわさんの小説めっちゃ好きです！！！体調等に気をつけて更新頑張ってください！！ (2022年5月22日 1時) (レス) @page20 id: b62edcffd1 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - シランカッタ。。。え、えぇえ←語彙力崩壊 (2022年4月17日 13時) (レス) @page2 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
華 - 私もティックトックで見ました！まさかあの灰谷兄弟が双子じゃなかっただなんて…！と、しばらく放心状態でした(笑)そして身長差が…最高…だと思ってます！ (2022年4月17日 1時) (レス) @page2 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらんそわ。 | 作成日時：2022年4月7日 18時
