11ページ ページ11
相澤said
橘「……………相澤先生」
相「？」
橘「彼は脆い。もう少し傷つけばすぐに壊れてしまいそうに思う。もし、風神があなたを頼るなら、支えてやってください。」
相「…」
橘「前に、『先生はみんなと同じようにしてくれるからうれしーよ俺！これからもそーしてね』って言われたんです。俺ができるのは風神に普段通り接すること。悔しいけど彼の苦しみを一緒に背負って支えてやるのは俺の仕事じゃない…。担任にも自分から話そうとしなかった過去の話を打ち明けたあなたならそれができると思うんです。どうかあいつをお願いします。」
そこには先程まで生徒のモノマネをしてふざけていた橘先生の姿はなくて…かっこいい教師の、担任の顔をしていた。
相「橘先生が普段通りに接することできっと、風神は救われているんです。“普通”は俺達が思っているよりもずっと風神にとって、貴重なものなのかもしれません。もしも本当に風神を支えるというのが俺に託されていたものなら、俺はそれを全うするまでです。」
橘「…」ﾆｺ
相「風神はいい担任を持ちましたね、橘先生の歳でこんなに生徒を想ってくれている先生はそういないです。」
橘「もちろん大事な生徒ってのもあるけど…風神にはいつも元気を貰ってますから」
「あの、お取り込み中すいません…橘先生、お電話です。」
その言葉を合図に俺は橘先生にお礼を言って立ち去った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コンポタ(プロフ) - 金木犀さん» ありがとうございます！最近忙しくてなかなか更新できていませんがその言葉を励みに頑張ります！！( *´꒳`*) (2022年4月13日 17時) (
レス) id: 5f75b9a78b (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 面白くて一気に読んでしまいました。次の更新楽しみにしてます！ (2022年4月11日 1時) (レス) id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コンポタ | 作成日時：2021年7月7日 14時
