☆ ページ27
ym side
はあって、盛大にため息をついて玄関に行く。
慧の目の前に仁王立ちして、むうっとにらんでみた。
伊「俺は悪くない」
うつむいたまま、そう言ったっきり、また口を閉ざした3つ年上の可愛い恋人。
山「大ちゃんとアロマオイルでどんなやましい事をしたのさ」
伊「しっしてないから」
山「ふーん」
伊「・・・手のマッサージ」
山「手ねぇ」
伊「・・・足とか」
・・・お前、何をしてんだよ！
アウトだからな！倫理的にアウト！浮気だぞ！
顔をあげてちらりとこっちを見たけど、俺の怒りがだだ漏れしてる顔を見て、またうつむいてしまった。
伊「やっ山田だって、アロマなんか俺、知らないもん」
最後の方は小声になっちゃった可愛いヤキモチ。
だからって、大ちゃんとマッサージし合いっこして良い訳じゃないからな！裕翔となんか、さらにダメだっての！
山「あがれば？今、ちょうど焚いてるから」
伊「いい！帰る！山田が他の誰かと試してるアロマの匂いなんか知りたくないに決まってるだろ。じゃーなぎゃあ！」
可愛いヤキモチを妬く恋人を帰せる訳もない。背中を向けてドアを開けようとした腕を取って自分の胸の中に抱き寄せる。
俺の方がちょっとだけ背が低いから、構図はビミョーなのが残念だけど。黙って抱き寄せられてる慧が唸り声をあげる。
山「アロマはひとりの時しか焚かないから」
伊「・・・」
山「ふたり一緒の時には焚かないのはなんでか分かる？」
伊「・・・分かんない」
山「慧の匂いを感じてたいから。他の余計な匂いは要らないの。んで、ひとりの時にアロマを焚くのは、慧の匂いを感じたくないから」
ぶっちゃけ、慧の体臭ほぼ無臭なんだけど、いちゃいちゃ仲良しした後のえろい匂いは濃厚で。
ひとりで家にいたら思い出すのよ。その匂いとえろい姿を。
その雑念を落ち着かせるアロマなんですけど。
“趣味が合うといいんだけど”のくだりは、リップサービスに決まってんだろ。ばかちんが！
って俺の説明を聞き終わった慧が、俺の背中にやっと手を回して、抱き締めてくれた。
はい、これで仲直り。
じゃねーから！
次はこっちのターンだ！
山「大ちゃんと何をしたのか尋問を開始するから、あがれや」
伊「かっ帰る」
山「裕翔と何をするつもりだったのかも聞くからな」
伊「ゆーとは未遂だろ！」
おまえ・・・語るに落ちる犯人だな。
尋問からのおしおき決定。
※いのありは健全な男子友達。中1のたわむれ的な“やましい事”しかしてません(笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
昨日(プロフ) - けーままさん» コメントありがとうございます！私はNO！浮気派なんですが、“こっち見て！”な匂わせ（してない）浮気は大好物です😆大ちゃんとはギリギリアウトな感じは、しょーがない！いのありだから！です(笑) (9月2日 13時) (
レス) @page33 id: ac59e4c975 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - ギリギリでいつもいたいイノちゃんですね(๑•̀ㅂ•́)و✧ (8月29日 18時) (レス) @page32 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
昨日(プロフ) - けーままさん» コメントありがとうございます！です！です！某コンビニに行くたびに妄想が広がりました(笑) (6月22日 18時) (レス) id: ac59e4c975 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - FFですよね！我が家の子供も622に発売だって！と某コンビニを見て言ってました😂 (6月21日 20時) (レス) @page9 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：昨日 | 作成日時：2023年6月6日 13時
