☆ ページ10
ym side
まったく。
焦った。
風呂場でうずくまってるのを見た時。
同棲してるのが世の中にバレても良いから、救急車を呼ぼうかと覚悟した。
ソファーでしばらく横になってた慧が、もぞもぞと動き出して、「んー」って伸びをした。
伊「復活！」
山「だめに決まってるから」
身体を起こそうとする慧の頭を元あった所に押し戻す。
伊「掃除してたのに、山ちゃんのひざ枕でお昼寝なんて、申し訳ないです」
俺を見上げながら、いつものようにふざけたように言うから、調子が戻って来たのは分かった。
ツアーが近くて、ダンスレッスンに打ち合わせに。身体が疲れてるんだろう事を分かってるんだか、分かってないんだか。
山「もう、年なんだから」
伊「あー！年の事、言ったなあっ！ハラスメントだかんな！」
山「ごめんごめん。俺も年だから。お互いに無理は止めよ。慧が倒れたら、困る」
伊「・・・うん。さっきのは自分でもびっくりした」
慧はいつもの調子でおどけてみせるけど、まじで心臓が止まるかと思ったんだから。
俺の真面目な顔と言葉に、小さい声で続ける。
伊「ちょっと疲れてる」
山「んっ」
伊「本当はちょっと休みたい」
山「うん。ベッドで一緒に昼寝しようか」
伊「んっ」
水回りの掃除をするなんて言っちゃった手前、やりはじめたんだろうけど、今度から掃除も俺がしようと決めた。
山「だっこしてあげる」
伊「重いから」
山「まあ、それは否定しない」
伊「おいっ！」
山「ふはっ時々、だっこして重さを覚えてないと、痩せたら困るから。ふにふになのが抱くには最高ですから」
ばっかじゃね
なんて、ぶつぶつ言いながら真っ赤な顔した慧の身体を少しだけ起こしてあげて、お姫さまだっこをすれば、首に腕を回して抱きついてきた。
山「あとは、みんなでご飯。だな」
伊「あー」
山「薮ちゃんとサシメシは？」
伊「それは番組が違うから、知らなーい」
サシメシ。
これはないなと、苦笑いして寝室に入って、大切なお姫さまをベッドにゆっくりおろしてあげる。
なのに、慧は俺に抱きついたまま離れようとしない。
山「なに？」
伊「ありがと」
山「んっ」
そのまま、ふたりして昼寝の体勢に入る。
結局、ふたりとも“やりたい事”は達成できない予感だけど、本当の本当にやりたい“ふたりで一緒にいる”は達成できた。
それはカメラの前じゃ言えない“やりたい事”。
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昨日(プロフ) - ゆリさん» コメントありがとうございます！あけましておめでとうございます。嬉しいお言葉、ありがたいです。今年もやまいので突き進みます。よろしくお願いします。 (1月17日 10時) (
レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆリ(プロフ) - 昨日様、初めまして😌いのやまが大好きでなので昨日さんのお話しがいのやまだらけで嬉しくて全部のお話しを何度も繰り返して読ませていただいてます。これからも楽しみにしてます😊 (1月11日 11時) (レス) @page8 id: 8b558c3b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昨日 | 作成日時：2023年11月2日 9時
