☆ ページ9
in side
あー！
嫌になって来たぁ！
水回りの掃除って苦手！
これは奥の手を使おう！
伊「りょーちゃーん！ちょっと来てぇー！」
山「やだー！」
即効、拒否られた。
くっそおーっ！
伊「りょーちゃーん！来てってばぁ！」
山「やだってばー！」
くっそぉー！
山「慧って、頼みごとする時だけ、涼ちゃんって言うよね」
振り返ったら、腕組みした山田がお風呂場の入口に立ってた。
冷ややかな目、しやがって。
俺だってやりたくないのにしてるのに。
伊「手伝ってよ」
山「俺、トイレ掃除する」
伊「う”ー」
しゃがんでる姿勢が疲れて来て、もうおしまいって思って勢いよく立ち上がる。
あっ
勢いよく立ち上がったからか、目の前が一瞬で真っ暗になった。
くらりとして、ゆっくりしゃがんで床にお尻をつけたけど、くらくらするのが収まらなくて、おでこを床につけて背中を丸める。
シャワーが出っぱなしだ。止めないと。そんな事を考えながら、
トイレ掃除をしてるんだろう山田を呼びたいのに、声がうまくでなくて、深呼吸だけを繰り返す。
ずっと下を向いて、掃除してたからかなぁ。
山「大丈夫？」
背中に手が添えられたのが分かった。
山田だぁ。
ほっとして、首を縦に振ろうとしたけど、うまく動かない。
山「大丈夫大丈夫。ゆっくり深呼吸して」
伊「ごめ・・・」
山「しゃべんなくていーから。運ぶよ」
山田がゆっくり俺の身体を起こすと脇と膝下に手を入れた。
お姫さまだっこなんかやったら腰、悪くするからって言いたいのに、脱力してしまう。
伊「重い・・・から」
山「俺が代われば良かったね。ごめんね」
普段はツンツンしてるくせにこうゆう時は、はちゃめちゃ優しくなるから、ますます好きになってきゅんきゅんしちゃうっての。
男前な恋人の腕に抱かれて、その胸に頭を預ける。
山「とりあえず、ソファーね」
伊「んっ」
ゆっくりソファーに下ろしてもらって、くらくらするのが楽になって来たら、お尻とひざの辺りが濡れてるのが気になって寒くなって来る。
そこにバスタオルを掛けてくれた山田は、ブランケットも肩の辺りから掛けてくれた。
山「もう、慧は水回りの掃除は禁止」
伊「ふはっ・・・らっきぃだぁ」
山「今日の夕飯はレバニラだからね」
伊「レバーやだぁ」
山「ほら、腰あげられる？ズボン脱ぐよ」
伊「えっちだなぁ山ちゃんは」
ふはって笑って俺のおでこをぱちんと叩いた山田の言葉通りに腰をあげたら濡れたスウェットを脱がせてくれた。
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昨日(プロフ) - ゆリさん» コメントありがとうございます！あけましておめでとうございます。嬉しいお言葉、ありがたいです。今年もやまいので突き進みます。よろしくお願いします。 (1月17日 10時) (
レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆリ(プロフ) - 昨日様、初めまして😌いのやまが大好きでなので昨日さんのお話しがいのやまだらけで嬉しくて全部のお話しを何度も繰り返して読ませていただいてます。これからも楽しみにしてます😊 (1月11日 11時) (レス) @page8 id: 8b558c3b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昨日 | 作成日時：2023年11月2日 9時
