☆ ページ3
ym side
いやいや、店の外で待つなら、俺も入れてよ。って思うんだけど、「乙女会だからだめ」って知念に言われて、大人しく、車で“待て”してる。
だいたい、俺の誘いを断った知念と、慧がご飯に行く事になってんだよ？
コンコン
色々、考えてて、窓ガラスを叩かれたから見たら、酔っ払って、へらへら笑ってる雄也がいた。
・・・なんで、お前は仲間に入れてもらえるんだよ！
と心の中で叫んで、イライラしながら窓をさげる。
高「もうすぐ来るから。お疲れー」
山「・・・」
片手をあげて、ふるふると振りながら歩いて行った雄也の後ろ姿を見ていたら、助手席のドアが開いて慧が乗って来た。
伊「・・・」
山「知念は？」
伊「・・・タクシーで帰るって」
山「ふーん」
帽子を目深にかぶってうつむいてる慧。
お酒を飲んでる感じがしない。
とりあえず車を出して、家に向かう。
うちに来ても黙ったままな慧はふらりとお風呂場に入って行って、しばらくしたらシャワーを使う音が聞こえて来た。
怒ってる？
んー
うちの恋人は頭がぐるぐる良く回って、考えすぎるし、それを口に出さないで自己完結してしまう事が多い。
今回もきっとぐるぐるしてるんだろうと思うけど・・・
暇だからスマホを触る。
慧の真似した“俺の”ってフォルダを開く。
ほっぺを膨らませてご飯を食べてる顔。
口がちょっと開いてぼーっとしてる顔。
俺がゲームばっかりしてほうっておかれて拗ねてる顔。
可愛くキスをねだる顔。
テレビを真剣に見てる顔。
ぜーんぶ俺の。
どれもこれも可愛くて仕方がなくて、ひたしらスクロールしていたら視線を感じた。
頭を濡らしたままリビングの入口に立ってる慧の顔は、泣きそうな顔してる。
俺と目が合って慌てて口を開いた。
伊「お風呂、ありがと」
山「んー」
頭をタオルで拭きながら冷蔵庫を開けて水を取り出して、椅子に座って、こくこくと飲み出した。
山「けーい」
伊「んっ？」
山「言ってくれないと分かんなくてごめん」
素直になれない慧には、素直になる作戦が有効な事は長い付き合いで身にしみた事。
勝手にぐるぐる回って、勝手に大ごとにして、勝手に自己完結させる勝手なやつだ。
伊「・・・知念とご飯に行けなくて残念だったね」
自虐的に笑ったから、なんとなく分かって来た。
今日、仕事の合間に知念をご飯に誘って断られた。
そんで、ダメ元で慧に声を掛けた。
伊「慣れた」
山「・・・」
伊「今日はうまく隠せてないだけ。ごめん」
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昨日(プロフ) - ゆリさん» コメントありがとうございます！あけましておめでとうございます。嬉しいお言葉、ありがたいです。今年もやまいので突き進みます。よろしくお願いします。 (1月17日 10時) (
レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆリ(プロフ) - 昨日様、初めまして😌いのやまが大好きでなので昨日さんのお話しがいのやまだらけで嬉しくて全部のお話しを何度も繰り返して読ませていただいてます。これからも楽しみにしてます😊 (1月11日 11時) (レス) @page8 id: 8b558c3b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昨日 | 作成日時：2023年11月2日 9時
