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『…帰るか。』
久住くんと別れたあとぼんやりとトランクルームに戻って行く
そんなに遠くには行ってなかったので、楽しそうな音楽と伊吹さんの声が響いてくる
『声デカ、近所迷惑になりません?』
と志摩さんの隣に立つ
こちらを一瞥してすぐに目線を戻す彼は
「おかえり、どこ行ってたんだ?」
となんでもないように声を掛けてくれた
『ちょっとそこまで、知り合いとも会えたんで満足です。』
「へぇ…高見に知り合いなんていたんだな。」
『1発殴られときます?』
「遠慮するよ。」
「おーい!志摩、あAちゃんも!」
と伊吹さんに肩を抱かれ、ずいっとスマホの画面を差し出される
そこには隊長親子とハムちゃんと呼ばれる彼女が一緒に映っていた、楽しそうに笑う彼女は他の人と何も変わらない普通の女性だった
「ハムちゃん!」
も声をかける伊吹さん
「これからもっと楽しいことしようぜ〜!俺たちがついてる〜。」
と画面に向かって決めポーズをしている彼を見ると
なんだかんだ彼に救われてる人は多いなと感じる
『…凄いですね、伊吹さんは。』
「凄いのは野生の勘だけだけどな。」
「なにそれ、酷すぎない?」
ぼそりと呟く言葉を聞いた志摩さんは肩を小突き、伊吹さんは乱暴に肩を抱く
なんだか2人に【大丈夫だ】と言われている気がして
今だけ2人に甘えてしまおう
なんて、甘い事を考えながら私は2人の腰を強く叩いた
……To be continued
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にし(プロフ) - うわああ!!このあとの展開気になりすぎます!!更新楽しみに待ってます! (2022年6月1日 1時) (レス) @page23 id: 1fb28ea862 (このIDを非表示/違反報告)
ノギ - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年8月12日 23時) (レス) id: aff14bbd9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サンチ | 作成日時:2021年4月19日 9時