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「大熊ぁ!!!」

そんな声とドスンという音が聞こえて私は薄く目を開ける

黒い影の隙間から班長が大熊に乗りかかっているのが見えた、大きな影は私から離れ大熊の確保へと向かっている

3人ががりで押さえ込み、志摩さんの手錠で班長が追っていた犯人をようやく逮捕する事ができたらしい
大熊の叫び声がこの街に響き渡る

私はそれを遠目で見る事しか出来なかった
なんにもできていない、そんな思いがぐるぐると渦巻いている

「Aちゃん、大丈夫?」

伊吹さんがこちらを気にかけ、座り込んでいる私を起こそうと手を差し伸べてくれた

『はい、すみませんご迷惑をおかけしました。』

「迷惑なんて思ってないよ、ほら立って折角の服が汚れちゃうでしょ?」

両手を出している彼の手におずおずと腕を伸ばせば捕まり勢いよく立たされてしまう

「怪我ない?」

『…はい、大丈夫です。』

「うっそだ、手の甲血が出てる。」

『…あ。』

「メロンパン号にね、絆創膏あったはずだからそっちおいで!志摩ちゃんも陣馬さんも行ってるはずだからさ。」

行こう、と手を繋いだまま歩き出す車までそれ程距離は無いはずなのに、足が前に進まなかった

「…Aちゃん?」

『今回、私は何をしていたんでしょうか。』

「ん?」

『…いえ、大丈夫です。』

心配そうにこちらを見る伊吹さんの手を、私は離した

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にし(プロフ) - うわああ!!このあとの展開気になりすぎます!!更新楽しみに待ってます! (2022年6月1日 1時) (レス) @page23 id: 1fb28ea862 (このIDを非表示/違反報告)
ノギ - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年8月12日 23時) (レス) id: aff14bbd9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンチ | 作成日時:2021年4月19日 9時

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