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私も動き出そうと思った時、無線から頭を抱える様な通報が入る

『…私が行くんですか?』

「仕方ないだろ、お前しか今動ける奴いないんだから。」

「Aちゃん、ごめんね?」

息子さんの顔合わせに行ったはずの班長が、何故か指名手配犯を追っていてあろう事かタクシーの無賃乗車をしたという

今気軽に動けるのは私しかいない為、2人は私に班長の乗っていた分の金を払ってこいと言っているのだ

『これって経費で落ちますかね?』

「経費にならなくても、後で陣馬さんが払ってくれるだろ。」

『車は?』

「あっちのパトカー使っていいって。」

『…はぁ、行ってきます。』

これ以上食い下がっても仕方がないだろう、私は諦めてパトカーを借り独りで乗り逃げされたであろうタクシーへと向かった

乗り捨てられたタクシーに辿り着けば、運転手の人が呆れたような顔をしてこちらを見ている
班長の名誉の為にも、警察である事を示せば信じてくれたのか、息をついて話を聞いてくれた

「大変ですね、あの人上司ですか?」

『はい、まあ一応…おいくらですか?』

他愛もない話をして私は1270円を支払った

「指名手配犯を捕まえるって言ってましたけど、大丈夫そうですか?」

『彼は優秀な刑事ですから。』

私はにこやかにそういうと、お礼とお詫びをもう一度伝えパトカーに乗り込んだ

『指名手配犯…ね。』

今回の事件と何か関係があるのだろうか、トランクルームで見つかったケンさんももしかしたら…

『タラレバが、1番ダメって習ったでしょーが。』

自分の考えに一喝を入れて私はパトカーのエンジンをつけた

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にし(プロフ) - うわああ!!このあとの展開気になりすぎます!!更新楽しみに待ってます! (2022年6月1日 1時) (レス) @page23 id: 1fb28ea862 (このIDを非表示/違反報告)
ノギ - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年8月12日 23時) (レス) id: aff14bbd9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンチ | 作成日時:2021年4月19日 9時

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