そこの車止まりなさい5（ＭＩＵ４０４） (ページ8)

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マイさんの事は404の2人に任せて私と九重は扉の前で待っていた
班長は隊長へ連絡を取っているらしく近くにはいない

『…九重さ。』

「なんですか。」

『親の事で苦しくなったりする？』

唐突に聞いてしまった事に少し後悔をするが
聞いてしまったものは仕方ない、九重の反応を待っていると彼は少し目を泳がせて

「僕は、父とは違うって事をここで証明したいんです。」

と続けてくれる

『ふーん、お父さん嫌い？』

「いえ、嫌いという訳では…。」

『そっか、よかった。』

私の言葉に九重は驚いたように声を出してこちらを見る
それに気が付くと私は笑いかけながら

『だって、家族は何があっても家族だからね。』

と付け足す
家族は永遠に家族なのだ、何があっても

「高見さんは…。」

九重がここまで言った時、班長が帰ってきた

「マイさんは解放だ。」

『解放？』

「まあ、良い意味だけでは無いけどな。」

小さく溜息をつきながら班長は部屋の中にいるマイさんと404組に声をかけに行く
扉を少し開けただけでも感じる伊吹さんと志摩さんのバチバチ加減に肩をすくめる

『そういえば、何言いかけたの？』

九重に振り返りながら聞くが
彼は黙って首を横に振るだけだった