そこの車止まりなさい5（ＭＩＵ４０４） (ページ4)

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私たちが確保を終えた頃になるとどこも同じだったらしく
外国人が逮捕されたという無線がいくつも入ってきた
401の車両に乗せるべく2人を連行していると
　
「これだ、コンビニへ行こう。」
　
「HON NERIMA…9日3時33分？」
　
「ネット上で誘い合って一斉に実行した。」
　
「GOTO、強盗？…ダジャレ？」
　
伊吹さんは笑いながらそう言ってこちらを見るが誰も目を合わせようとしなかった
意味の分からない誘いだが、この人たちにとってこのサイトのこの企画は魅力的に見えたんだろうか
　
『ますます、理解不能ですね。』
　
「そんな世の中って事だろ。」
　
班長は車に犯人を乗せてからそう言った
そして続けざまに
　
「高見、お前は404の車で帰れ。」
　
『何でですか。』
　
「乗るスペースがないからだよ、車は九重に運転させて俺が助手席に乗るから。」
　
『勘弁してくださいよ、最近運転できてなくて辛いんですから。』
　
「またいずれ運転させてやるから、とりあえず頼んだぞ。」
　
と言えば足早に九重と一緒に車は発進していってしまった
　
『…私、後ろの席で寝るんで。』
　
面倒くさい伊吹さんの相手をしないように私は2人に向かってそう言うが
2人は悪い顔をしながらこちらを見て
　
「今日は寝かせないからねAちゃん。」
　
「覚悟しとけよ。」
　
と言われてしまう
　
『勘弁してください…。』
　
私の言葉は弱弱しく消えていくのみで2人には何のダメージも与えることはできなかった