そこの車止まりなさい5（ＭＩＵ４０４） (ページ3)

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深夜3時33分
　
特に動きもなく今日は不発かなんて考えていれば
　
≪機捜213から2機捜宛て≫
　
と無線が飛んでくる
私たちは前のめりになって話を聞く体制になる
　
≪Pストア大泉店に強盗発生、店員が店内で対応中≫
　
≪そっちか～。≫
　
「引き上げて大泉に行くぞ。」
　
『はーい。』
　
とシートベルトを締めようとした時
　
「陣馬さん、高見さんあれ！」
　
と九重が声をあげる
顔を上げて前を見ればいかにも怪しい2人組が店内へと入って行く
すると
　
≪機捜217から2機捜宛て、強盗です≫
　
≪機捜219から2機捜宛て、こっちも出ました≫
　
と立て続けに強盗が入ったと無線が入る
　
「一体どうなってんだよ！」
　
班長は苛立ちを隠しきれてない様子で、車の扉を開ける
九重も続いて車から降りた
私は状況を伝えるべく無線でこちらの状況も飛ばす
　
『機捜401から2機捜宛て、こっちも出ました。』
　
無線を終えて走って向かえば外で九重が苦戦していて逃げるように飛び出してきた犯人と鉢合わせる
こっちが女だと思って甘く見たのか彼はこちらに向かって突進してくる
　
私は少し屈んで相手の懐に入ってしまいみぞおちに一発お見舞いした
犯人がうずくまり動けなくなってしまった所を班長と九重が確保してくれる
　
『…これでも警察なんでね。』
　
「3時34分、強盗の容疑で現行犯逮捕。」
　
志摩さんの声が夜中の駐車場に軽く響く
逮捕した2人組は外国音のフリをした日本人、ではなかった