そこの車止まりなさい5（ＭＩＵ４０４） (ページ11)

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私と九重は署についてそのまま糸巻さんの所へ向かった
　
「ナムさんナムさん…あった、ベトナムのベン・チェ出身ですね。」
　
話はもう通っていたのか、マイさんについては既に紙に印刷までしていてくれていた
彼の仕事は早くてとても助かる、存在感は薄いけど
　
「２人ともベトナム出身なんですね。」
　
『それで一緒のアパートで暮らしている…これは伊吹さん勝ち目無いね。』
　
「もともと勝ち目なんて無いですよ、振られてますし。」
　
『辛辣だよね、九重って。』
　
そんな話をしながら私たちは糸巻さんにお礼を言い、桔梗さんの所へ向かう
私たちが部屋に入ると、そこには既に班長が立っていた
　
『あれ、班長早かったですね。』
　
「帰ってきてすぐにここに来たからな、それで何か分かったのか？」
　
桔梗さんと班長に促されるままに資料を机に広げる
　
「チャン・スァン・マイ、ベトナムのハイ・ズォン出身の28歳です。」
　
『男はグエン・ヴァン・ナムベンチェ出身の22歳同じアパートで日本語学校も同じです。』
　
「ご苦労様、今日はもう帰って。」
　
桔梗さんの言葉に少し息を吐きながらインカムを外す
　
「404はまだ張り込みですか？」
　
「2機捜と交代で帰らせる、今回の事件2機捜と合同の継続捜査になった
401と404は明後日からこの2人について調べて。」
　
『わかりました、失礼します。』
　
そう言って私たちは隊長の部屋を後にした

　

　