そこの車止まりなさい5（ＭＩＵ４０４） (ページ2)

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「1名入店です。」
　
九重が言えば中にいる2人が少し身構える
が、スグに緊張を解いた様子で会話を続ける
　
「誰だ？」
　
≪系列店のバイト。≫
　
班長の言葉に志摩さんが反応するインカムから漏れ聞こえてくる声を行く限り
母国語が日本ではないのかなと感じる
　
『留学生ですか？』
　
と私が聞けばまたすぐに返事が返ってくる
　
≪ベトナム≫
　
「最近は多いからな。」
　
私が昔バイトしていたところにもいたな留学生
うどん屋さんだったけどめちゃくちゃ手際よくて憧れてたな
　
なんてぼんやり考えていたら
店内ではまた志摩さんと伊吹さんが言い争いを始めていた
　
キュルだのデリカシーがないだの言い争いを始めてしまい
車内の方は呆れた顔が3つ並んでしまっている
　
少ししたら言い争いも収まり今回の張り込みの事について話し始める
　
「ターゲットは店員が日本人の店だけ、よほど恨みがあるんでしょか。」
　
『どうだろうね。』
　
「犯人は外国人なんですよね？」
　
「外国人のフリした日本人っていうケースも多い、日本人相手の方がバレにくいからな。」
　
『なんにしても悪質ですね。』
　
深夜3時を少し超えた時間、昼間は休みだったとは言え動きが無いと眠くなってきてしまう
私は大きく伸びをしながら留学生の女の子が自転車でコンビニを去っていくのを見送った
　
　