そこの車止まりなさい3(ＭＩＵ４０４)

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「オレよりバカ。」
　
伊吹さんはなんだか嬉しそうに話している、なにを思って彼はこんなに笑顔なんだろう
　
『通報は毎回公衆電話、いたずらだろうとこっちは確認しないわけにはいかないですからね。』
　
興奮冷めやらぬ班長の代わりに私が話す、みんな何か言いたげだが、口をつぐんでいる
　
「で、そいつ早いの？」
　
空気の読めない明るい声に九重がため息をついて
　
「これまでの警察官はみんな逃げ切られています。」
　
「ふ〜ん。」
　
嫌味っぽく言われた言葉にも気が付いていないように楽しそうな顔をして伊吹さんは返事をする
　
「ゲームだよ、ゲーム！」
　
とイライラした声で班長が叫ぶ
各自、いろいろな思いを抱えながら次の出動の準備をする
　
もし、さっきのイタズラ通報の犯人が私の感じた幼さが正しければ
彼は中高生と断言できる、中高生だとしても善悪のふんべつはつくだろうから
ふざけてこんなことをしているんだったら、絶対に許されることではない
罪をしっかりと償ってもらわないといけない
でも、もし何か理由があるのなら、それはまず話を聞くべきだと私は思う。
　
『犯人、誰だろうね。』
　
「誰であろうと厳しく罰するべきです。」
　
『…そうだね。』
　

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