Stand by … (in×ar) (ページ20)

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まさか2日連続で素直なキミが見れるなんて…

「ね！いのちゃん、早く食べよ？」

さっきまでの小動物のような表情とは違って

ケーキを前に子供のように目をキラキラさせてるキミ。

『うんっ、食べよっか』

「いただきますっ！
、、、んまっ！！！」

そう言ってこっちを向くキミ。

その笑顔を見て思ったんだ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿守りたい。

『あのね、大ちゃん。今日雑誌の取材で
"今まで生きてきた中で出会えて良かったと思える人はいますか"って聞かれて、1番に大ちゃんの顔が浮かんだんだ。』

「…え、？」

キミの手をそっと握る。

『世界にはね75億人くらいの人がいるんだけど、
そんな世界で有岡大貴に出会って恋に落ちて
当たって砕けろの思いで告白したら大ちゃんが
"俺も好き"って伝えてくれて、今はもう当たり前に
同じ家に帰ってきて一緒にご飯食べて一緒に寝て、
ぎゅーしたりキスするような関係になれて…

俺は、嫉妬深いし独占欲強いし大ちゃんを泣かせ
ちゃうこともあったし…出来の悪い男で、
でも大ちゃんは俺にとって世界でたった1人の
お姫様なの。ちょっと抜けてて鈍感で、すぐどっか
行っちゃうお天馬なとこもあるけど…、

大ちゃんと出会う為に俺は生まれてきた。

そう思ってる。』

俺が話してる間、ずっとうるうるしていた瞳から

1粒の涙が零れ落ちた。

「っ…ぐすっ、、ぃのちゃ…っ、ぁりがと、っ」

ポロポロと涙を流しながら一生懸命伝えてくれるキミ。

「、っ…、慧が、白髪だらけのおじいさんになって
も…っ、俺はずっと、慧のお姫様でいるね…？
それで、っ、

生まれ変わってもまた一緒になろ…？」

『ふふっ、もちろん。
俺も全く同じこと思ってた。笑』

『「生まれ変わってもまた一緒になろう」』

＿＿＿＿＿＿＿俺のそばに居て、あなたのそばに居る

fin.