【名探偵コナン】あなたしか見えない

お礼しなくちゃ ページ5

あれから4日たった。


私は赤井さんにお礼をしなくちゃと思い、毎日の様に傘を持ってスーパーへ行き探したが会うことはできなかった。



そして今日もまた私は連敗記録を更新していた。


「あーあ、今日もダメかー」


まあそりゃそうだ、あの時赤井さんと出会うことができたのは偶然。毎日赤井さんが此処に来るとは限らないし。



せめて家が分かればいいのに。



さて、そろそろ帰るか。明日こそ会えればいいな。



そう思いながら私は足を踏み出す。少女漫画の様に此処で赤井さんが来て引き止めてくれるようなことはなく、世の中は甘くないという事を改めて実感するのだった。



「そういえば朝ごはん、食べて無かったな……」



今日、仕事は休み。



休日だから会えると思ったんだけどなー。



まあ、ぐだぐだ言っても仕方ないか。
私はいつもの朝ごはんを食べるためにポアロに向かう事にした。




・・・

カランコロンッと音がなる。

私がドアを開けた音だ。毎日この音をを聞いているのからなのか、私はこの音を聞くたび謎の落ち着きを得るのだ。



「あ、Aさんおはようございます！いつものでよろしいですか？」



ポアロで働いている梓さんは今日も元気だ。この笑顔は多分、多くの人を癒しているんだろうな。



「梓さんおはようございます。はい、いつもので」



そう梓さんに告げ、私は空いている席を探した。



席を探していると、見覚えのある顔が見えた。毛利さんだ。

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