【名探偵コナン】あなたしか見えない

マジっすか ページ20

「えふびーあい？」


「あぁ」


「あの、アメリカ合衆国連邦捜査局の？」


「そうだが……」


嘘でしょ……

この目の前にいる赤井さんがFBIなんて。警察は警察でもアメリカじゃん。


それりゃ凄いよ、強盗目の前にしてあの堂々とした態度。アメリカで鍛えられてるのか、あの国物騒だし。


……この町もかなり物騒だけど。



んん〜？なんか今日色々ありすぎて、頭追いつかない。


「どうした、口が開いてるぞ」


赤井さんが何事も無かったように、話しかけて来る。なんだこの余裕は、アメリカか？アメリカに居ればそうなるの？


「口も開きますよ、そんな衝撃的な事実聞かされたら」


「そうか？」


「そうですよ。だいたい、いいんですか？そんなこと他人の私に言っちゃて」


FBIのことはよく知らないけど、バレたらヤバそうな職業のイメージが私の中に勝手にあるんだけど。本当に大丈夫なのだろうか。


赤井さん偉い人に怒られないのかな。


「別にFBIは秘密組織ではないさ……仕事内容までは言えないが」


「そうゆうものなんですね」


一瞬自分の心を読まれた気がしてドキッとしたが、FBIが秘密組織ではないと知って少しだけホッとした。結局私の知識が無かっただけか。



「それに、俺はAの事は他人だと思ってないが」



「え？」



「さっき言っただろう。『他人の私に言っちゃて』とな」



「ああ、言いましたね確かに。でもそうじゃないですか。私たち出会ってあんま経ってませんよ」



「他人同士が一緒にご飯を食べに行くのか？」



うっ、そういう事を言われると、言い返せない。でも、他人ではない。確かに。うん。



「他人じゃなかったら何になるんでしょう。私たち」



知り合いになるのか？やっぱり、友達でもないし。



「そうだな……俺たちの関係は_______」

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