出会いは突然やってくる ページ1
「うっわぁ、最悪」
私、高野Aはこれでもかと言うぐらいに大きなため息をついた。
夕方の5時半過ぎ
私の瞳に映るのは、大量の車、人、そして雨だった。
帰宅ラッシュの今、人々は揃って傘を差して歩いている。中には傘を忘れたのか、鞄を傘代わりにし息を切らしながら走っている人もちらほら見えた。
「今日の降水確率は80%です」
私は今朝見た天気予報で笑顔が眩しいお天気お姉さんがそう言っていたのを思い出した。
ついでに「ふーん、じゃあ傘持っていこ」と独り言を零したのも思い出した。
なのに私はうっかり傘を忘れてしまったのだった。今年のうっかりランキングベスト5に入りそうな勢いだ。ああ、しっかりしろよ私。
私の家は駅から徒歩5分。走れば3分もかからないだろう。しかしそれは駅に居ればの話だ。
今私がいるのは駅からは程遠いスーパーの前だった。
仕事が早く終わり夕飯の買い物を済ませたのはいいものの、外を出た瞬間私が目にしたのは雨。
今はスーパーの外の屋根で雨宿りをしている。私は鞄からスマートフォンを取り出し、天気を調べる。
「ええっと、この辺の天気は……」
これからの天気を見た瞬間私は肩を落とした。
どっからどう見ても傘マーク。ずっとずっと雨だった。
「これは明日の朝まで止まないな……はぁ、本当ツイてない」
周りを見てもコンビニなどは見当たらない。コンビニさえあれば傘を買えるのに。
コンビニの代わりにあるのはアパートにコインランドリー、そして公園だった。
これはもう友達に頼んで泊めてもらおうかな。
そう思って電話を掛けようとした瞬間
誰かに手を掴まれた。
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とうふ娘(プロフ) - シェラさん» コメントありがとうございます。続きが気になるなんて嬉しいです!更新遅くてすみません。これからも亀更新になるかもしれませんが、頑張ります。 (2017年3月26日 23時) (レス) id: d7ad53d811 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - とっても面白かったです。続きがとても気になります!更新頑張って下さい(●^o^●)応援してます! (2017年3月23日 13時) (レス) id: 5029201a39 (このIDを非表示/違反報告)
りいあ(プロフ) - そうなんですよ(涙)ありがとうございます! (2017年1月30日 18時) (レス) id: b47f4aff1e (このIDを非表示/違反報告)
とうふ娘(プロフ) - りいあさん» わわっ!受験生さんですか!?りいあさんこそ頑張ってくださいね! (2017年1月30日 15時) (レス) id: d7ad53d811 (このIDを非表示/違反報告)
りいあ(プロフ) - 全然大丈夫です!うちも受験生なのでwテスト頑張ってください! (2017年1月29日 14時) (レス) id: b47f4aff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とうふ娘 | 作成日時:2017年1月17日 21時