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おそらく俺の顔は緩んでいるだろう。でも、この光景を前に無表情で居られる奴は人間じゃないと思う。
そう、今俺の前でジナが口いっぱいにサンドウィッチを頬張りながらテレビを見ている。キッチンに居る俺からは後頭部しか見えないが、パンパンに膨らんだ頬が動くのが見える。
ハムスターだぁ。とほのぼのした気持ちでその光景を眺めていた。
「そういえばジナ、今日何時に迎え来るの？」
新しく注いできたコーヒーと共に席に座る。
「今日は午後からになったから、12時半くらいに下に来るって言われた。」
「あぁ、さっきの電話それだったの。じゃぁ少しゆっくりできるね。」
「うん！やー、カムバしてから久々の優雅な朝！やっぱ朝はこうでなくちゃ。」
そう言いながらまた口を忙しなく動かすソクジナ。こんな簡単な食事でもニコニコ美味しそうに食べてくれるから作り甲斐がある。
ついつい食べさせてしまい、昔ソクジナが事務所に怒られたから今はちゃんと自重している。
歯を磨き、皿を洗い、着替えて。俺は仕事を、ジナはドラマを見始めた。
今度、配送範囲を国外まで広げるため、何処を対象とするか悩む。日本・アメリカは確実に黒字。ヨーロッパ方面はどうだろうか、市場調査をした方がいいな。
「おわー、海外進出？」
ドラマが1本終わったのだろう。ジナが俺のパソコンを覗き込んだ。
「まだ悩み中ー。現地の広告塔探さなきゃだし、どのくらい需要あるのかも見なくちゃ。」
「ジファナ、ジファナ。ここに良い広告塔がいますよ？特に韓国と日本ならそこそこの利益が見込めるかと。」
若干ドヤ顔で自分を指指したジナ。
確かに。去年日本に旅行した時にCDなんかは良く見かけた。韓流ショップの中もBTS関連が大半占めてたし、国内は言わずもがな。最適な広告塔。
でも、でもなぁ…。
「バンタンメンバーはギャラが馬鹿にならないんだよなぁ…。」
「友達価格で受けようか？」
「ジナが良くても事務所は許可しないだろうよ。」
そもそもうちの会社は伸びしろで評価されているが、業績は古参の会社に劣る。そんな中でBTSのスポンサーになれるわけがない。大企業に持ってかれて終わりだ。
「えぇ〜いい案だと思ったのに…。」
「もうちょっと会社大きくしたらオファーするよ。ありがとう。
ジナ、そろそろ迎え来るんじゃない？」
「あ、ほんとだ。準備してくる〜。」
はぁ〜…よし、業績上げるのがんばろ。
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間宮るぎ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。夜は眠られているようで安心しました。沢山寝て、次の更新を待っていていただけると嬉しいです。 (2021年11月20日 18時) (
レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - トイさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます！不定期更新にはなりますが、これからも読んでくださると嬉しいです。 (2021年11月20日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続きが気になって夜も寝れます！！！ (2021年11月8日 20時) (レス) @page4 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
トイ - 初めまして、コメント失礼致します。 とても面白い作品です！！ ゆっくり自分に合わせて更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page4 id: 07610c5767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間宮るぎ | 作成日時：2021年10月23日 18時
