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「...ジファナ？」
「うん。ジナのジファナだよ。何かあった？」
「あのね、あの、」
「ゆっくりで大丈夫だよ〜、落ち着いて。」
「いつものね、ミルクティーが、飲みたい...。」
そう、俺の電話の相手は大人気アーティスト、BTSのキム・ソクジン。中学からだから軽く10年来の友達。いや、親友だ。
今から準備してジナの家に行くとなると2時間くらいかな。
それを伝えると「そんなに待てない。1時間で来て。」と中々難しい注文を受けた。仕方ない、急ぐか。まずは代行さんに電話。
「ごめん、急用できたから抜ける。」
「そんな嬉しそうにして〜、彼女？」
「違う違う。ハムスターだよ。」
寂しがり屋のね。
ハムスター？と首を傾げる皆を尻目にせかせかと荷物をまとめる。レジで全員分の会計を済ませて外に出ると、先ほど呼んだ代行さんが来ていた。
家に着いたらタクシーを呼び、煙草の匂いの付いた服を着替え、仕事用具をまとめる。ここまで移動を含めて10分。インターホンが鳴り、マンション下にタクシーが来たことを知らせる。
タクシーの運転手に行き先を伝えると、ほんとにここなのか！？という目を向けられた。分かる。そのマンション芸能人ばっかで有名だからね。おっちゃんの聞き間違いじゃないから早く出してくんないんかな。
近道という近道を使ってもらい、ジナのマンションの下に着いたのは店を出てから1時間と2分後だった。まずまずの高タイムである。
エントランスのロックを解除し、中へ入る。
エレベーターまでの道中、有名人とすれ違うが反応はしない。サセン扱いされたら困る。
エレベーターから降りたらジナの部屋のロックも開ける。
カードキーをかざすと ピッ、と短い電子音が鳴り開錠を示す。
玄関の扉を引き、中に足を入れる。
「ジナー、来たよ〜？お邪魔します。」
マット横のラックから俺のスリッパを出して、リビングへ向かう。持って来た荷物と上着をソファ脇に置き、もう1度声をかけるが返事がない。
おかしいな。いつもなら出迎えてくれるのに。
トイレかと思ったけど鍵が開いてたし、浴室からは音がしない。防音室は電気がついてなかった。あとは…寝室か？
寝室の方へ進むとドアの隙間から光が漏れていた。
そっと中を覗くとベッドの上で薄ピンクの毛布に包まって寝ているジナが。
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間宮るぎ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。夜は眠られているようで安心しました。沢山寝て、次の更新を待っていていただけると嬉しいです。 (2021年11月20日 18時) (
レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - トイさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます！不定期更新にはなりますが、これからも読んでくださると嬉しいです。 (2021年11月20日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続きが気になって夜も寝れます！！！ (2021年11月8日 20時) (レス) @page4 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
トイ - 初めまして、コメント失礼致します。 とても面白い作品です！！ ゆっくり自分に合わせて更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page4 id: 07610c5767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間宮るぎ | 作成日時：2021年10月23日 18時
