【Undertale】Sweet story【短編集】

【Mettaton】素直になれたら。 ページ27

自慢じゃないけれど、僕は芸能界で言えばそこそこ有名だ。
CMだって、沢山オファーが来るし、最近は有名スターしか出られないバラエティ番組にも
参加していたりする。

だから、外を出歩いていればたちまち辺りに人だかりができて、黄色い歓声が響き渡る。
当然っちゃ当然なんだけれど。みんな僕のサインやキスを求めるんだ。


まあ、例外もいるけれど。

その例外の一人が、A。


たまにAlphysのラボに遊びに来て、よくわからない話で盛り上がって、笑っている。
いつもおどおどしてて、自己主張が少ないAlphysだけど、その時だけは珍しく大声をあげたり、目をきらきら輝かせているものだから、できるだけ邪魔はしない。

だけど、大スターのMettatonがいる場所に来て、一度も会いに来ないなんて、おかしいよね？


別に、僕にはほかに沢山ファンはいるし、寂しいというわけではないんだけれど。
こんなに放っておかれると、まあ、拗ねる。

そんなことを考えてると、Aは早速帰る準備をしていた。



急いでAの近くに駆け足で寄っていく。

「ん...？嗚呼、Mettaton。お邪魔してます。」

「お邪魔してます、じゃなくて...僕に会おうとは思わなかったの？」

少しだけAは小首を傾げて眉を顰めた。
どうしてこの子はこんなに鈍感なのかわからない。それとも、ただ単にこの子はテレビを見てないだけなのかな。


「僕、一応大スターなんだけど？」

「知ってる知ってる、というか自分で言っちゃうの？あ、さては寂しかったね？」

「い、いや、寂しくなんてないからね!?僕には他にファンがいるんだから...。」

つい、思ってもないことが口から出てしまう。
もどかしい、もどかしい。

ただ、「まだ行かないで」の七文字だけでも、言えたらいいのに。

――――――――――――――――――

思春期みたいなMeetatonが好きです。
リクエスト品です！

【Gaster】奥深くに。【ヤンデレ注意】→←【Omega Flowey】骨の髄まで愛すよ。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す