【改訂版】さんかくおむすび (yb・hkｘin)

＝１６コ＝ ページ16

＿＿＿＿＿＿取材と撮影を終えて・・

隣の楽屋で山田相談室が始まった。

(大ちゃんは助手みたぃに隣にいる。)



３人でパイプ椅子に座り、

もじもじ。なおれに

優しく笑った山田が声を掛けてくれる。

「ふふふ・・
　で、いのちゃん、どーしたの？」


「あ。＿＿うん、あの・・。」


「昨日の“やぶひか”の事？
　今日もなんとなく、ギクシャクしてたし・・。
　昨日、何かあった・・？あの後＿＿＿？
　オレ本当は、いのちゃん戻って来るまで
　居たかったんだけどさ、仕事で
　すぐ行かなくちゃいけなくてさ。
　ごめんね。」



そう言って、心配そうな顔で

山田が言った。



「ううん、そんな・・。
　こっちこそ心配掛けて、ごめんね山田。
　・・あの・ね、薮と光がね・・んっと、
　昨日、着替え終わって戻ったらね・・
　急に、急にね＿＿＿お、おれの・コト
　す。。好きだって、ぃうの。」



「えぇっっ！！“やぶひか”がっっ？！」

って＿＿急に大ちゃんが大きな声で言って、

山田が「うるせぇ！声、デケーんだよっ！！」と叱る。



叱られて、しょんぼりする大ちゃん。



そんな２人を見て、

おれは「うふふ。」って笑っちゃう。


しょんぼりな大ちゃんが

「なになに〜、いのちゃん、何笑ってんのさー。」


不思議そうな顔の山田が

「ホントだよ。何わらってんの？」


「ん〜…なんか、２人って
　いいコンビだねー。」


「えへへ。そうかなぁ〜。
　もぉ〜〜、そう？そう？」


照れる大ちゃんを無視して山田が、

「んな事、いいから。で？
　“やぶひか”に告白されたって事？
　ね、いのちゃん？」


って、山田のあっさりとした感じに

・・大ちゃんは、ハートブレイク・・・

山田の横で、イジイジし始めた。




おれは、大ちゃんが少し気になったケド＿＿

「う、うん。そうなの・・。
　薮と光が・・おれのコト、好きで＿＿それで、
　２人で相談してね、どっちか選ばなくていいから
　“やぶいのひか”で、それで好きになってって
　言われたの・・。おれ、わかんなくって・・。」



山田は腕を組み、考えながら

「う〜ん。。３人で＿＿＿ね。
　“やぶいのひか”・か・・。
　選ばなくていいって＿＿
　っと、ゆ〜かさ・・どうなの？
　いのちゃんは＿＿どうなの？」

「ん？・・なにが？」


「だからさ、どっちが好きとかあんの？」

＝１７コ＝→←＝１５コ＝〜いのさいど〜

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