【改訂版】さんかくおむすび (yb・hkｘin)

＝１３個＝ ページ13

「＿＿＿食おうぜ？」


「うー・・。」

泣いていた目を細い指先で拭い


俺達に向かって、言う。

伊野尾は聞くんだ。

「もう・・いじわるしなぃ？」

って、首を傾げて聞く。



俺と光は＿＿＿
　
その可愛さに、打ちのめされそうになりながら

「「・・もう、しないよ・・・。」」

って、声を合わせて言う。


「じゃ、仲間はずれ..しなぃ？
　“やぶひか”が知ってて、
　おれだけ知らないの、やなの・・。」



光が伊野尾の髪を撫でながら、

「うん。これからする事は、
　ちゃんと＿＿いのちゃんに相談するよ
　な、なぁ、薮。」

「あぁ・・。」




伊野尾は、俺達を交互に見つめ・・ふわりっと笑って、

「ん。・・ゆる・す・・・。」


俺は伊野尾を見つめ

「ったく。可愛いな。＿＿じゃなくて
　じゃあ、伊野尾・・ほら立って
　おむすび作ろうぜ。」




光は、ソファに座っている伊野尾の

シャツのボタンを留めながら


「ほら、いのちゃん・・。」


「う・ん。・・」

ゆっくりと立った伊野尾は、

てふてふ。っと音が

聞こえそうな歩き方をして

光と一緒にキッチンへ歩いて行った＿＿＿＿。

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