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勘違い31個 ページ35

炭治郎くんが大丈夫ですか?!と問いかけて安否の確認を取っているようだが…


普通の何の訓練も受けていないただの人間があの出血量では、申し訳ないが助かる見込みはない。








一応私の袖やスカートには治療器具が仕込んであって、全く出来ない訳では無いけれど対鬼用の薬品が多く、一般人に使えるような物は本当に普通の包帯位しかない。


そしてそれでは気休め程度の処置にすらならない。





もっともこの中で誰かが輸血パックや必要な器具一式を持っているのなら別だが、蟲柱さんでもこの状態からの生還に至る処置は難しい。





善逸は私が目を塞いだ兄妹達に「あの人君たちのお兄ちゃんじゃないよね?!」と言ったがどうやら違うようだ。






ほっと一息ついたのもつかの間、炭治郎くんがすっくと立ち上がりやや固い面持ちで此方へ向かってくる。





「善逸、A!!行こう」





炭治郎くんはそう言ったが善逸は首を有り得ないくらい左右に振って拒否する。ブオンブオンといつ擬音が聞こえてきそうな程だ。





「そうか、わかった。」





炭治郎くんは般若のような顔で善逸にそう言い放った。





「ヒャーーッ!!何だよォーー!!なんでそんな般若みたいな顔すんだよォー!!無理なもんは無理なのォー!!」





善逸は炭治郎くんの凄まじい顔を見ても未だ動く気配はない。







つくづく情けないとは思うが私の羞恥心とプライドがもう少し低ければあぁなっていたことも否めないのも事実である。







なにせ私は物凄くビビりですからね!舐めないでくださいよ!







炭治郎くんは心配そうに私の方を見て「Aはどうする…?」と問い掛けた。善逸は俺と扱いがちがァァう!と喚いていたが







私も出来れば死ぬほど怖いから拒否したかったけど、一応少しは先輩な訳だし実力もそこそこあるし何より2人には鬼が怖いとバレていないわけだから拒否るわけにはいかない。





『わ、私は行きますけどぉ?本当の本当に面倒くさいんですけどお仕事ですしぃ…ま、善逸が怖いなら別にいいですよ?私には関係ないのでぇー』








なるべく炭治郎くんと善逸の目を見ないようにしながらそう言った。


ここで小心者のビビりだと思われると本当に面子が立たない。今のところ善逸の前ではツンツンして泣いてビビっているだけなのだ。流石にそれだけは避けたかった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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エナ(プロフ) - 腹黒やばないがツボった (2019年9月15日 12時) (レス) id: 11aae5328b (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - アリアナさん» お返事遅れてすみません!時透くんですね、了解です! (2019年9月4日 15時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリアナ - もし良ければ番外編とかで時透くんとの絡みがあったらうれしいです。 (2019年9月2日 22時) (レス) id: 99796aaed6 (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - 無気力みかんさん» 乙音ちゃん良いですよね…ツンデレの師として崇めてます (2019年8月27日 20時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力みかん(プロフ) - お、乙音ちゃんみたいだ………萌え (2019年8月26日 18時) (レス) id: d571eebd63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんまるてぃん | 作成日時:2019年8月19日 13時

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