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勘違い24個 ページ27

彼は私がどれだけツンケンした言葉を吐いてもニコニコしている。私の言葉の真意を知っているからこその笑顔だろう。








『私次の任務があるので先を急ぎます。貴方と違って暇じゃないのでぇー。貴方もこんな所で無駄話なんかせずさっさと行ってくださいね。それじゃ。』







そう早口に言って立ち去ろうとするけど彼はそれでもまとわりついてくる。






「えぇぇ、あ、じゃああの時のお願い使うから!お願いだからここを出るまでだけ一緒に居て!だめかな?君と少しでも一緒に居たいんだ!」





この人ちゃんと最終選別でのこと覚えてたのか…私はすっかり忘れてたのに。




というかそんなつまらないことでお願いを使うなんて馬鹿な人ですね。





もっと高いものを買ってとか美味しいものを奢ってとか、彼だったらデートしてとか。そういうお願いが来るものだとばっかり思っていたのに。








そう言われてしまえば断れない。しかも捨てられた子犬みたいにこっちを見てくるのだから尚更。





『…はぁ、仕方ないですねぇ。ここから出たら別行動ですからね。』




「ほんと?!やったぁ、ねぇ好きな物とかない?今度会う時用意してくるからさ」




『貴方に用意されたものだと思うと全て欲しくなくなります(特別意訳:申し訳ない気持ちになるので要りません)』




「んンンン辛辣ぅ!でも本当に言いたいことは分かってるからね!安心して!」




少し間抜けなやり取りをしながら歩いていると他の隊員達の噂話する声が聞こえた。









「うわぁまたあの人本部にいるよ。柱に媚でも売りに来たわけ?」

「ろくに鍛錬もしないし体格だって良くないのにあの地位にいるのってどう考えてもソウイウコトしてるんだろ?」

「バーカ。でも見た目はいいじゃん?」

「いくら見た目が良くっても中身があれだぜ?なんか癸の隊員つれてっけどあいつのこともたぶらかそうとしてんじゃね?」

「うっわ悪女〜wなんで異国人なのに鬼殺隊なんかに入ったんだろうな。冷やかしか?」

「努力もしねぇチビがいきがってやんの。あいつ何時になったらやめるんだろうなー」

「第一あんなかっこじゃ戦う気ないだろw」









明らかに私に聞こえるように言われた悪口。全て根も葉もない噂だが当人たちにとっては真実かどうかなんてどうでもいい事なんだろう。





ただ日々の鬱憤を晴らすための道具として私は標的にされ続けている。









もう全てに慣れきってしまっていた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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エナ(プロフ) - 腹黒やばないがツボった (2019年9月15日 12時) (レス) id: 11aae5328b (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - アリアナさん» お返事遅れてすみません!時透くんですね、了解です! (2019年9月4日 15時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリアナ - もし良ければ番外編とかで時透くんとの絡みがあったらうれしいです。 (2019年9月2日 22時) (レス) id: 99796aaed6 (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - 無気力みかんさん» 乙音ちゃん良いですよね…ツンデレの師として崇めてます (2019年8月27日 20時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力みかん(プロフ) - お、乙音ちゃんみたいだ………萌え (2019年8月26日 18時) (レス) id: d571eebd63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんまるてぃん | 作成日時:2019年8月19日 13時

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