(続)01 ページ10
サンズのクラスに近づいて行くと、悲鳴が絶えず聞こえて足が重くなっていく。
サンズのクラスのお店、そのお化け屋敷の前は人気なのか人が沢山並んでいた。
サンズを探すと、受付をしていた。
「サンズ」
「ん?おぉ、Aか。入ってくか?」
「んーん、いい、入らない」
人気だね、と言うと、目玉が飛び出るくらい驚いてる、目玉無いけどな(笑)とケラケラ笑うサンズ。
「…どのくらいで次の人と代わるの?」
「heh?あー……まぁ、待ってろ」
そう言い残してサンズは後ろの扉から教室の中に入り、クラスメイトを連れて戻ってきた。
「よし、行くか」
「え?あ、ちょ、」
サンズはAの手を引いてお化け屋敷から離れていく。
「ね、ねぇ。…よく、代われたね」
「ああ。デートするって行ったら快く代わってくれたよ」
「バッ?!!……ばか///」
「heh,heh,heh,heh!」
Aが握られた手にぎゅっと力を込めると、同じようにぎゅっと握り返され、にやける顔を抑える。
「どこか行きたい所あるか?」
「あー…パピルスのクラスがやってるお化け屋敷かな」
「?兄弟はお化け屋敷やってないぞ?」
「え?どういう事??」
「兄弟のクラスがやってるのはお化け喫茶だ」
「パピルス…サンズのと間違えちゃったのか…」
「hehheh、多分な」
内容が違ったのは驚いたが特に行きたい所も無いし、パピルスと約束したのも間違いでは無いので、お化け喫茶に向かう。
お化け喫茶に近づくと、パピルスが話を聞いてなかったら間違えてもおかしくない、と思うくらい見た目がお化け屋敷だった。
中は暗闇で蝋燭の灯りが幾つかあった。
ゾンビや仮想したミイラ男、ナップスターブルックがウェイターをしていて普通の喫茶店と違っていて面白いなと思ったA。
ナップスターブルックに席を案内され、決まったら声を掛けてと言われた。
メニューはメタトンオムライスやゴーストサラダ、普通のデミグラスハンバーグ等、本格的でどれも美味しそうだった。
「本格的で凄いね。きっとメタトンが作ってんだろうな」
「そうだな。…決まったか?」
「うん。オムライスにする」
サンズはウェイターを呼んでメタトンオムライスを二つ頼んだ。
「ケチャップ自分達でかけれると良いね〜」
「そうだな。好みの量があるから期待しとくか」
「……サンズはケチャップ飲んじゃうから私が掛けるね」
「……………」
__________
続く
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針山さん(プロフ) - kkpさん*コメントありがとうございます!私もお気に入りの文です(笑) (2017年2月11日 12時) (レス) id: 957312b612 (このIDを非表示/違反報告)
kkp - 貴様の仕業か。投げつけた。でツボったw (2016年9月11日 14時) (レス) id: c78819a8a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:針山さん | 作成日時:2016年8月16日 1時