尊敬して憧れたのは殺人鬼

割れた頭 ページ9

なんで…

『…おしまいなんて誰が言ったのよ、逃げるよ』

サンズの腕をもう一度掴もうとした

サ『おい！』

ぐるっ

いつのまにか足は地面から離れていて、身体が何かに縛られているようにお腹あたりに圧迫感がある

『この野郎』

このタコ、なんでこんなに力強いの…

『離して！』

ギリギリとしまっていく中どうにか、もがく
クッソ、あともうちょっとで蹴ることができるのに

？『おお、そりゃ危ない』

足にタコが巻き付いてくる

どうしてこんなに思考を読まれているみたいな…

…そんなことよりも、勝手に縛っておいてサンズのこと唆そうとしてこの野郎

見るからにタコみたいなサンズが話を持ちかけてる、ヤバい変な奴にしようとしてるんだ、それだけは阻止しないと

『やめて！』

うおおおおと暴れる限り暴れていると、タコみたいなサンズがサンズから目線を逸らして私を見た後、思いっきり最後の一本を振り翳してきた

避けようと暴れる前にぐっとお腹辺りを圧迫され気がそっちに向いている間に

自由な触手で殴られる

クラっ

『…サンズ』

意識が落ちる前に見たのはすごく怒ってる顔をしたサンズだった



ぱっちりと目が覚めて、辺りを見渡すとどうやら私は椅子に座らさせられていた

周りには…なんか怖いモンスターがいた…頭割れてる、、

『…あ、あのここって』

？『…』

声をかけてみたけど冷や汗をかきながらニッと笑ってる
目が笑ってないです｡目がんびらきじゃないですか…

？『…あー、…なんだよ』

…声低い、、

？『なんもねぇのか？…ならもう覚めたからいいよな？ったく、仕事増やしやがって』

そう言って何処かへ行こうとするモンスターの手を掴む

？『な、なんだよ』

『1人にしないでください、なんでこんなところに来たのかも不思議なんです｡聞いた限り見張り役なんですよね』

？『hehheh…俺を安全だと思ってんのか？』

そう言って一歩踏み出してくる、さっきまでは見えなかったものがチラリと見える後ろには斧があった

『…』

一歩下がればまた一歩と近づいてくる

？『よく見ればニンゲンと一緒じゃねぇか』

…何を失礼な、ニンゲンみたいに見えるかもだけど、れっきとしたモンスターなのに

一向に近づこうとせず離れていく私に痺れをきかしたのか

？『なぁ、話を聞きたいんだろ？なら話してやるさ、だからもうちょい近づいてこいよ』

『サンズのことも？』

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