【gnki】夢見心地 (ページ18)

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うわさ【tr】ページ18

マダミスの名前を拝借しておりますが、本編とは何ら関係ありません。
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照りつける様な太陽のせいで汗ばんでしまった下着を替えようと着替えていた時。
ガラッと音がした方を見たら、最近噂の「結局梅花」さん。

『びっくりしたぁ。よかった、男子じゃなくて。』

昼休み中に着替えるのは気が引けるが、今は皆外に行っているだろうと思い切りで着替えてしまったので、流石に男子に見られたかと思ったが。
サラサラと靡く校則違反の綺麗な金髪。カラコンでも入れているのだろうかと疑ってしまう程の赤い瞳。性別不明だが、私は勝手に女子だと思っている。偏見がすぎるが、この見た目だったらそうだと思うだろう。
何故か此方を凝視している。なんでだろう、もしかして下着の柄があまりにもダサいからかな。
いやだってこの柄しか無いんだって＿と脳内で勝手に梅花さんの思考を変換している。

どうしたの、と問えば梅花さんは首を振り席に座った。

着替えも終わり、何もする事が無くなってしまう。
どうせだから梅花さんとお話してみたいな、と思い名前を呼ぶ。
くるりとマフラーと共に舞う金髪。

『マフラー暑くない…？』

縦に動く首。暑いんだね、外さないのかな。あ、でもコンプレックスを隠すために巻いているのかもしれないし、根掘り葉掘り聞くのは止めておこう。

少しの間の沈黙が続いた後、梅花さんはスケッチブックを取り出し、マーカーで何かを書いていく。
スケッチブックにはでかでかと(お昼ご飯なにたべますか)と書かれている。

『私はお弁当作ってきたんだ、結局さんは？』

赤い瞳の目線が私からスケッチブックに移される。また必死に動かされる右手。

書き終わり、またもやスケッチブックに急ぎ足で(売店で買います、でもいいのが買えなかったら友だちのをたべます)と＿
友達のを食べるんだね、でもそれ友達困らないかな…という気持ちが湧いてくるが、それは黙っておこう。というか、結局さん喋らないんだね。
そう問おうとした所でチャイムが邪魔する。
次は話題にも挙がってきた昼ご飯タイム。梅花さんに別れを告げ、何時もの場所＿屋上へ上がる階段を目指すのだった。

＿