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そんな日やった。
「佐々木ちゃん〜俺のゼッケンどこ〜」
「あ〜まってね、はやっちゃんゼッケン取り込んでくれたやんなどこおいた？」
「え、うちそんなん知らんでAがやってたんちゃうの？」
佐々木は若干顔を引きつったまま「そうやったわ、ごめん田中くんちょっとまっといて」その日からミスをすれば佐々木のせいおっちょこちょいな佐々木ちゃんキャラまで定着していった。
いつものように「Aボール出してっていったじゃんなんででてないん？」
それに佐々木もまたひきつった笑顔で「はやっちゃんごめん！うっかりしてたわ〜」
姉ちゃんと妹がいってた女には目に見えへん戦いがあんねんとはこのことやと悟った。
「女こっわ」とつぶやくと
「こじけん何ボケっとしてんねん外周させっぞ〜」
「ちょうどいいっすね、はしってきます！」
「あほか、なんもちょうどよくないわ練習もどれや！」
先輩の言葉を無視して部室へと走った、「佐々木！」
「びっくりした、小島くんどうしたん？」目をこすりながら下を向く佐々木の声は震えていて
「佐々木俺のことなんも知らんやろ？自己紹介したろとおもって」
息を吸い込んで極力佐々木をみらんように目線少し斜めのトロフィーにむけて
「どうも〜生まれは沖縄育ちは北海道これ全部嘘〜♪小島健です。」
ブフッと思い切り吹き出すと小島くんそんなキャラやったんやとさっきまで泣いてたやつと思えへんくらい笑って
「あ〜だめ、笑いすぎて涙でた！小島くんのせいだからね」と頬を膨らましながら俺を叱る佐々木に鼓動が止まらなかった。
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作者名：フォアグラ | 作成日時：2022年9月1日 4時
