あなたを想いながら (ページ13)

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「留学！？正門おま、英語しゃべれんの？ギター一本で留学て…」

「ごめんなぁ大ちゃんもうきめてん」

逃げるは恥だが役に立ついつかヒットしたドラマがこんなにも似合う場面にでくわすなんて想像もしてなかった。

「大ちゃんっていうなきしょい、まためんどい世話係がもどってくるやんけ」

さすがに酔いもさめたらしくまた嫌味ごとを言う大吾やけど素直になれへん二人をつなげる役は俺や、正門は決めたことは曲げへんねん(ピース)

「高田さんには俺がいった後に伝えてほしいねんけどさ…」

「わかった、ビックなるまでかえってくんなよ。嘘、電話ぐらいはしろよ正門から。国際通話は高いねん」

三年でたまりにたまった有給消化とだいして大型連休をとると伝えて荷造りを始めた。

高田さんの知名度は俺が付き人初めて時にくらべてぐんと上がって出発日は某結婚雑誌の14代？15代のモデルの撮影とかぶったらしい安堵とともにちょっとみたかったなって悲しくなった。
『ただいまよりビジネスクラスをご利用の…』

アナウンスがなって立とうとしたとき

「正門！！！！」

走ってきたのか裾は真っ黒になってところどころ破けたウエディングドレスをきた高田さん。

綺麗すぎて夢かと思った。こんなメロドラマみたいなこと現実であんねんなとのんきに考えながら

「お転婆なシンデレラですね～、その衣装たっかいですよもうなにしてんのよ」と笑いながらいうと

靴をぶん投げてきた

「もっということあるやろ！ばか門！黙ってきえんといて」

「すんません、こないだきめたもんやから」と笑うと

怒ってるのか泣いてるのかわからへん顔で

「お転婆なシンデレラはな、ドジで伝えたことすぐ忘れるし、仕事ができひん王子がすきなんや！その王子なアホやからシンデレラに気づかんと海外まで探しに行くらしいねん、

お転婆なシンデレラはなんもいわんと探し行く王子に心底はらたってんねん、やから

やからな正門絶対ビックになってその靴シンデレラにはかせにきて！そんときまでまっといたる。私優しいから！！！！」

不器用なのは俺もやったわ。

「待っといてな、シンデレラ」