流れ星がふる夜に

人形縛方探 ページ31

テープを張られた人形。


しかも何か変だし。


…え、何でこんなことしてるかって？


説明しよう！


『六郎の電話でこーゆーことが発覚したは良いものの。再現ってこりゃ難しいよ』


「だよね〜…何て言うかこれ」


「そういうプレイ〜？」


ミココと夕子と、人形を見ながら会話。


いや難しい。


全く分からん。


何がしたかったのだろう。


こんな縛り方で。


『wiki見ます？この縛り方探します！？』


「どうやってWikipediaで探すのよ。はやまるな」


『でもオネエチャン』


「オネエチャンっていうの止めなさい」


ミココがはぁ、とため息を吐いた。


wikiのことから手に持っているスマホをポケットにしまう。


良い案だと思ったんだけ「あっ所長室に縛り方の本があった！！」


「え！？中堂さんの趣味っ！？」


『え、引く』


あの無口、そんな趣味があったとは。


もしや六郎にもある？


ヤバイ方の趣味ある系？


わー、…えっこわ「電話とってA」


…いや遮られすぎじゃありません？


『良いけどさっ！はいはいとりますよっ！』


「なぁに荒れてんのよ」


夕子につっこまれるとは！！


ムスッとしながら電話をとる。


相手は系ちゃんで。


『…テレビ？分かった。…オネエチャン、テレビつけて』


「こら！…ん」


ついたテレビでやっている内容は。


『ぷろじぇくたぁ？』


「プロジェクターくらい知ってるでしょ。部品か」


『流石オネエチャン。…えっ、事件の火災ってこれが原因？まじ？本気と書いてマジ？』


まさかの放火でもなく証拠隠滅でもなくプロジェクターの部品不備。


呆気ない、そう思った。


「おーいA、見つけたよ」


『えっ嘘、オネエチャン何てやつ？』


「えーと、」




〔子豚搬送っていう縛り方だったよ。動けない人を運ぶときに消防士さんが使うやつ〕


〔どうやって調べたの？三澄さんか東海林さん知ってたとか？〕


〔ううん、所長室に本があったんだよね。系ちゃんの趣味かしら〕


〔普通にこういうことのためにあるんじゃないの？〕


〔かもね。今回は六郎、ナイスだよ！〕


〔ありがとうございます(棒)〕

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