流れ星がふる夜に (ページ28)

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私結婚必要ページ28

「見合いが持ち掛けられててよぉ？俺ら借金あんのね。女出したら全額あっちが出してくれるって！へへへっ」

『…は？』

「でも私は結婚したくないしね？お母ちゃんの面倒みなきゃいけないしぃ」

『……頭いかれました？』

「えっ？正常よ？」

…絶対おかしい。

そんなことを心で思う。

おかしいっておかしいって。

変だって。

「ほらっ！あんたどうせ誰からも必要とされてないじゃん？」

「俺ら知ってんだよ。学校でもいじめられてたんだろ？だからよ」

「「この家来れば誰かから必要とされ

『お言葉ですが』

…あ？」」

言葉を遮る。

こんなやつらに私の価値決められてたまるものか。

ほら、A。

笑顔を作れ。

相手が凍るほど素晴らしい笑顔を。

『私は、義理でも、家族から愛されてきました。私の義理の姉も、あの家の養子ですが、愛されてきました。』

「…はぁ？」

『今は、私は、良い仲間と仕事できてます。彼氏だっています。友達だって沢山います。』

だから、と言って、息を吸った。

『貴方たちに必要とされなくても大丈夫です』

私を信じられないといったように見る２人を放って、ソファから立ち上がる。

『失礼します。』

９０度の礼。

私は荷物を持って客室を出た。