【名探偵コナン】The truth?2

伍拾肆 ページ9

タワーの階段を急いで駆け上がる
待っていたのは倒れている大和らの警官達
そして壁にもたれかかっているコナンと松本管理官
いや、ここではアイリッシュ、か
ここはとりあえず逃げるしかない

「貴方が……アイリッシュ」
「おねえ、さん、逃げて……！」
「ん？なんだお前」
「さあ？なんでしょうね!」

バッと着ていたジャケットをアイリッシュの方に広げるように投げる
目の前が見えなくなっているうちにコナンを抱え、柱の陰に隠れた
足音がするように、音を録音したものを走るネズミの機械に乗せて放つ
どうか、ここから数秒でもいい、離れてくれ……！

「こ、コナン君？!Aちゃんも」
「バッ」

蘭さんがこちらに駆け寄ってくる
それに気がついたアイリッシュもこちらに来る音がする

「逃げて!」

ガチャと、拳銃を構える音がする
松本管理官に変装しているアイリッシュが蘭に拳銃を向けていた
ああ、もう遅い
銃弾をよけるといった蘭は宣言通りよけ、攻撃した
それで倒れるアイリッシュじゃない

「いい、攻撃が開始したら君はここから逃げて」
「なっ……！」
「彼女のことは私がなんとかするから」
「でも」
「GO!」

アイリッシュが蘭さんに攻撃を始めたのと同時に合図をする
背を向けているアイリッシュにこちらも攻撃を仕掛けた

「蘭さん、コナン君がここから下に逃げました！後を追いかけてください」
「でもこいつは」
「ぐだぐだ言ってないで早く!」

そういえばコナンのことを少なからず大切に思っている彼女だ
アイリッシュを押さえている間に下の階へと向かう

「てめえ……！」

攻撃をかわしながらこちらも攻撃をする
流石に大の大人の男は倒せ無いか

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