【名探偵コナン】The truth?2

捌拾玖 ページ44

「貴方のことを私は信用したい」
「おやおや、それは何故？」
「……一応、今のところ誰かを傷つける感じはしないし、コナン君がこの家に住まわそうと思う位には信用している」

あの子だって、殺気にはきっと敏感な方だ
もし組織に人間だと少しでも可能性があり、考えているなら自分が住んでいた痕跡のあるこの家に住まわせるわけがない
それに

「貴方は、私の知っている人によくにている」
「顔とか、声とかがですか？」
「いいえ、むしろ正反対。低い声で強面で無口で。でも、不器用で優しい、私の尊敬する人に貴方は雰囲気がよく似ているの」

正反対のはずなのに、時々重ねてしまう
何故かは分からないけれども

「一応聞く、貴方は敵？味方？」
「敵、といったらどうします？」
「容赦なくこの銃弾を放ってFBIに身柄を渡す」
「それはそれは怖いですねえ」

そう言いながら、出てきた殺気に冷や汗が出る
でも、悟らせるわけにはいかない
平静を装って銃を握り直す

「安心してください。ぼくは貴方たちの味方です」
「達？」
「少なくとも君と、コナン君と哀さんの」
「……信じて良いのね」
「ええ」

即答に少し肩の力を抜く
すこしでも変な事をしたら容赦いないといって銃をしまった
昴さんの殺気も消えている
そのあとはお互い何事もなかったように夕食を準備し始めた

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