【名探偵コナン】The truth?2

捌拾肆 ページ39

「どうおもう？」
「どうって？」

そう聞けば分かってるくせに、と半目で言われた
あの後すぐにコナン君に事情を話し、あの三人で今まであった事を整理した

「正直、全然分からない。みんな怪しくも見えて、かといって黒っぽくもない」

確かに演技してるなーとかは思ったけれども、でももしかしたら別の何かがある可能性だってある
赤井さんと同じ潜入捜査官だったとか
そう言うのだってあり得なくはない

「しばらくは様子見だね」
「うん」

そうはいっても、なんとなくは思っている人はいる
あのコナン君が連れ去られたとき、哀ちゃんは後ろから迫ってくる感じがしたと言っていた
哀ちゃんが乗っていたのは昴さんの車
後ろから追ってきたのは安室さんと世良さん
一番怪しいのは安室さんだと思っている
まあ間をとって昴さんって言う可能性もあるんだけど

「昴さんはなあ」
「ん？昴さんがどうかしたの？」
「んー、なんかねえ、最近赤井さんに似てるなーって」
「ブッ」

思わずコナンはコーヒーを吹いた
何やったんだ昴さんバレかけてるぞ

「ち、ちなみにどこら辺が？」
「うーん、なんて言うか、こう、オーラが？」

オーラはどうにもなんねえわ
え、お姉さんちょっと怖いんだけど
なに、某義眼少年みたいになにかオーラがその目で見えるんですか

「まあ昴さんと赤井さんの性格真反対だとは思うけど」
「ハハハ」

乾いた笑みを漏らす
きっと機械越しに聞いている彼も苦笑しているだろう

それが萌えを求める腐女子の力だとはコナンは知らないままであった

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