【名探偵コナン】The truth?2

陸拾陸 ページ21

「Aさん！」
「え、は、昴さん、なんで」

走ってきた昴さんに疑問を持つ
あれ、両親には連絡が行ってるはずだけど家には誰もいないからって言ったよな
昴さんだけには迷惑かけまいと連絡は行かないように……

「……コナン君？」
「てへっ」
「そんな風に笑ったって駄目なんだからねありがとうございます！」

記念にパシャリ
名探偵のあざとかわいい笑顔ゲット
なんてことをしている場合じゃなかった
目の前の般若をどうすべきか。違った昴さんだった
待って、待って、昴さんが怖い怖い
いつもの穏やかな雰囲気が一切無いんだけど

「なんで、連絡してくれなかったんですか？」
「え、あ、いや、迷惑かなって」
「……居候の身で差し出がましいとは思いますが、ぼくは、君とは家族のつもりなんですよ？
家族なのに、迷惑だなんて思うわけないじゃないですか」

ああ、なんていい人なのだろうか
ほとんど得体の知らないであろう人間だというのに
こんな私を、家族と言ってくれる

「言っておくけど、ぼくもお姉さんの事、本当のお姉ちゃんみたいに思っているよ」

家族なんだよ、と言ってくれる
やばい、この人達泣かせにかかっている
なんとか我慢をしてありがとうと言った

「さて、しばらくAさんは腕を動かさないように」
「え、でもそうしたらご飯とか」
「ぼくが全部やりますので」

にっこりと、けろっとして言う
いやいやいやいや

「昴さんに全部押しつけられるわけ無いじゃないですか？！」
「いいんです。ぼくがやりたいだけなんで」
「いやでも」
「普段君に頼ってばかりいますしね。いい機会です」
「いやなにもよくない」
「あ、お風呂にも入れてあげましょうか？」
「私の体なんか見てもいい事無いですよ？！」

なんだこの人怖い。別の意味で怖い
結局ほぼほぼやってもらう事になりました
何でも出来てスパダリ感半端なかった

私は受け押しです

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